第113回 看護師国家試験 午後 問2 解説
📝 問題
日本人の食事摂取基準(2020年版)に示されている、18〜49歳女性(月経あり)の鉄摂取推奨量はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 日本人の食事摂取基準(2020年版)における18〜49歳女性(月経あり)の鉄の摂取推奨量は10.5mg/日である。
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、18〜49歳の女性(月経あり)の鉄の推奨量は10.5mg/日と定められている。月経による定期的な鉄の損失を補う必要があるため、月経なしの女性(6.5mg/日)より高く設定されている点が特徴である。
鉄は月経・妊娠・成長期に需要が高まる栄養素で、女性の鉄欠乏性貧血予防の観点から国試で頻出する。2020年版では「18〜49歳の月経あり女性=10.5mg」が目安となる。同版の18〜64歳男性は7.5mg/日であり、18〜49歳の女性(月経あり)のほうが高いという男女差も理解しておきたい。
- 1
5.5mg/日不正解
5.5mgは成人男性の推奨量よりも低く、月経のある女性には不足する。
- 2
10.5mg/日正解
月経による鉄損失を補うため、18〜49歳女性(月経あり)の推奨量は10.5mg/日である。
- 3
15.5mg/日不正解
15.5mgは推奨量(10.5mg/日)を大きく上回る過大な値である。
- 4
20.5mg/日不正解
20.5mgは推奨量(10.5mg/日)の約2倍で、推奨量として不適切である。
📚 一緒に確認しよう
設問と以下の数値は2020年版の値である。現行の「日本人の食事摂取基準」は2025年版なので、年版を区別する。
- 月経なしの18〜49歳女性は6.5mg/日、18〜64歳男性は7.5mg/日
- 妊婦の付加量は初期+2.5mg、中期・後期+9.5mg、授乳婦+2.5mg
- 鉄はヘム鉄(肉・魚)のほうが非ヘム鉄(野菜・大豆)より吸収されやすく、ビタミンCが吸収を促進する
| 指標 | 意味 |
|---|---|
| 推定平均必要量(EAR) | 集団の50%が必要量を満たすと推定される量 |
| 推奨量(RDA) | ほとんど(97〜98%)の人が充足する量 |
| 目安量(AI) | 必要量の科学的根拠が不十分なとき、良好な栄養状態を維持する量 |
| 耐容上限量(UL) | 過剰摂取による健康障害を回避する上限 |
| 目標量(DG) | 生活習慣病の予防のために目標とすべき量 |
参考: 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」/厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について