第113回 看護師国家試験 午前 問8 解説
📝 問題
壮年期の男性で減少するのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 壮年期の男性で加齢に伴い減少するのはテストステロンである。
テストステロンは精巣(ライディッヒ細胞)から分泌される男性ホルモンで、加齢とともに緩やかに減少する。壮年期(一般的に40歳から65歳ごろを指すことが多い)以降の減少は性機能低下・筋肉量減少・意欲低下などをきたし、男性の更年期障害(LOH〈エルオーエイチ〉症候群)の要因となる。
性ホルモンと加齢変化を整理する。「男性・壮年期・減少=テストステロン」で結びつける。
- 1
エストロゲン不正解
エストロゲンは主に卵巣から分泌される女性ホルモンである。
- 2
プロラクチン不正解
プロラクチンは下垂体前葉から分泌される乳汁分泌ホルモンである。
- 3
アルドステロン不正解
アルドステロンは副腎皮質から分泌される電解質調節ホルモンである。
- 4
テストステロン正解
テストステロンは加齢で減少する代表的な男性ホルモンである。
📚 混同しやすいので注意
男女とも加齢で性ホルモンは低下するが、女性は閉経で急激に、男性は緩やかに低下する点が対照的である。
- 閉経の定義は月経が12か月以上なく、他に明らかな原因がないこと。日本人の閉経年齢の中央値は約50歳。
| 項目 | 女性の更年期 | 男性(LOH症候群) |
|---|---|---|
| 主なホルモン変化 | エストロゲンの急減、卵胞刺激ホルモン(FSH)・黄体形成ホルモン(LH)の上昇 | テストステロンの緩徐な低下 |
| 時期 | 閉経前後の約10年(おおむね45〜55歳) | 個人差が大きく明確な区切りがない |
| 主な症状 | ホットフラッシュ、発汗、不眠、抑うつ、萎縮性腟炎 | 性欲低下、勃起障害、筋力低下、抑うつ、易疲労 |
| 長期的影響 | 骨粗鬆症、脂質異常症の増加 | 筋肉量・骨量の減少 |
参考: 標準的な内分泌学(性ホルモンの加齢変化)
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について