第113回 看護師国家試験 午前 問5 解説

⭐ 必修基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

臨床研究の倫理指針で被験者の権利を優先することを提唱しているのはどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 臨床研究で被験者の権利を優先することを提唱しているのはヘルシンキ宣言である。

ヘルシンキ宣言(1964年、世界医師会)は、ヒトを対象とする医学研究の倫理原則を定めた宣言で、「被験者の福利は科学的・社会的利益に優先する」ことを明記している。インフォームド・コンセントや倫理審査委員会による審査など、被験者保護の基本原則を示す。

「研究・被験者保護=ヘルシンキ宣言」と直結させて覚える。

  • 1

    オタワ憲章不正解

    オタワ憲章はヘルスプロモーションに関する憲章である。

  • 2

    リスボン宣言不正解

    リスボン宣言は患者の権利に関する宣言である。

  • 3

    ジュネーブ宣言不正解

    ジュネーブ宣言は医師の職業倫理(現代版ヒポクラテスの誓い)である。

  • 4

    ヘルシンキ宣言正解

    ヘルシンキ宣言はヒトを対象とする医学研究で被験者の権利を優先する原則を示す。

📚 混同しやすいので注意

倫理に関する宣言・綱領は「誰の何を守るものか」で整理すると混同しにくい。

  • 日本では「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に基づき、倫理審査委員会の承認とインフォームド・コンセントが求められる。
主な倫理綱領・宣言
名称(年)主題
ニュルンベルク綱領(1947)人体実験の10原則・被験者の自発的同意
ジュネーブ宣言(1948)医師の職業倫理(現代版ヒポクラテスの誓い)
ヘルシンキ宣言(1964)ヒトを対象とする医学研究の倫理原則
リスボン宣言(1981)患者の権利(良質な医療・選択の自由・自己決定・情報・守秘)
オタワ憲章(1986)ヘルスプロモーション(健康を自らコントロールし改善する過程)
国際看護師協会(ICN)看護師の倫理綱領看護職の倫理的責任

参考: ヘルシンキ宣言(世界医師会)

出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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