第113回 看護師国家試験 午前 問41 解説
一般成人看護学
📝 問題
成人のがん患者が痛みの程度を数値で回答するスケールはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 痛みの程度を数値で回答するスケールはNRS(数値評価スケール)である。
数値評価スケール(NRS〈エヌアールエス〉)は、痛みを「0=痛みなし〜10=最悪の痛み」の11段階の数値で患者自身が答えるスケールである。
「今の痛みは10のうちいくつですか」と口頭で尋ねれば答えられるので、紙も筆記具も要らない。ベッドサイドですぐ使え、成人の痛みの評価で最も広く用いられる。
数値で記録に残るため、鎮痛薬を使う前と後の値を並べれば、効いたかどうかがそのまま読み取れる。
- 1
フェイススケール不正解
フェイススケールは表情の絵から選ぶ方法で、小児や高齢者に適する。
- 2
NRS正解
NRSは0〜10の数値で痛みの程度を回答するスケールである。
- 3
VAS不正解
視覚的アナログスケール(VAS〈ブイエーエス〉)は直線上の位置で痛みを示す方法で、数値そのものでは回答しない。
- 4
VRS不正解
言語評価スケール(VRS〈ブイアールエス〉)は言葉(なし・軽度・中等度・高度など)で段階評価する方法である。
📚 ここも一緒におさえておこう
痛みは主観的な体験であり、患者本人の訴えが最も信頼できる情報である。同じ患者には同じスケールを継続して用い、経時的な変化を比較する。
- 世界保健機関(WHO〈ダブリューエイチオー〉)方式がん疼痛治療の原則=経口的に・時刻を決めて規則正しく・患者ごとに・細かい配慮を。
- 痛みの評価は強さだけでなく、部位・性状・出現パターン・増悪/軽快因子・生活への影響を合わせて聴取する。
- 突出痛にはレスキュー薬を用い、その使用回数を定時投与量の調整に反映させる。
| スケール | 回答方法 | 適した対象 |
|---|---|---|
| 数値評価スケール(NRS) | 0〜10の数値で答える | 成人一般。口頭でも可能 |
| 視覚的アナログスケール(VAS) | 10cmの直線上に印をつける | 成人。紙と筆記具が必要 |
| 言語評価スケール(VRS) | なし・軽度・中等度・高度などの言葉から選ぶ | 簡便だが段階が粗い |
| フェイススケール | 表情の絵から選ぶ | 小児(おおむね3歳以上)、高齢者 |
| 行動観察スケール(PAINADなど) | 表情・発声・体動などを観察者が採点 | 認知症など言語的表出が困難な人 |
参考: 疼痛評価スケール(NRS・VAS・VRS・フェイススケール)
ClaudeによるAI生成を活用した解説です
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について