第111回 看護師国家試験 午後 問1 解説
📝 問題
平成29年(2017年)推計による日本の将来推計人口で令和47年(2065年)の将来推計人口に最も近いのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 令和47年(2065年)の総人口は約8,800万人と推計される。
平成29年(2017年)推計の「日本の将来推計人口」(国立社会保障・人口問題研究所)の出生中位・死亡中位の仮定では、2015年に約1億2,709万人だった総人口が、2053年に1億人を割り、2065年には約8,808万人まで減少すると推計された。 最も近い値は「8,800万人」である。
数字の覚え方として「2065年=約8,800万人」「2053年に1億人割れ」「2015→2065で約3,900万人(約3割)減」の3点をセットで押さえるとよい。 国試では将来推計人口の到達水準(1億人割れの時期、2065年の総人口や高齢化率約38%)が繰り返し問われている。
なお高齢化率(65歳以上人口の割合)は2065年に約38.4%へ上昇し、約2.6人に1人が高齢者になると見込まれる。
将来推計人口はおおむね5年ごとに改定される。最新の令和5年(2023年)推計では、2056年に1億人を割り、2070年に約8,700万人(高齢化率約38.7%)と見込まれている。
出生中位・死亡中位とは
将来推計人口は、出生率と死亡率の見通しをそれぞれ高位・中位・低位の3通り置いて計算する。その真ん中どうしを組み合わせたものが、標準的な推計として使われる。
- 1
6,800万人不正解
6,800万人は2065年よりさらに先の水準で、この時点では低すぎる。
- 2
8,800万人正解
2065年の総人口は約8,808万人で、選択肢では最も近い。
- 3
1億800万人不正解
1億800万人は2040年前後の推計水準で、2065年には既に1億人を割っている。
- 4
1億2,800万人不正解
1億2,800万人は推計開始時点(2015年前後)の実測水準に近く、将来値ではない。
📚 ここも一緒におさえておこう
日本の総人口は2008年の約1億2,808万人をピークに減少局面へ入った。人口の減少は少子化による自然減が主因で、生産年齢人口の縮小と高齢化率の上昇が同時に進む。
- 年少人口=0〜14歳、生産年齢人口=15〜64歳、老年人口=65歳以上。
- 老年人口割合(高齢化率)が7%以上で高齢化社会、14%以上で高齢社会、21%以上で超高齢社会とよばれる。
- 将来推計人口は国立社会保障・人口問題研究所が国勢調査をもとにおおむね5年ごとに公表する。
- 合計特殊出生率は15〜49歳の女性の年齢別出生率の合計で、人口置換水準はおよそ2.07。
参考: 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成29年推計)」
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について