第111回 看護師国家試験 午前 問72 解説

一般看護の統合と実践✔ 監修済み

📝 問題

病棟で患者の口腔ケア改善に取り組むために担当チームを作った。これは看護管理のプロセスのどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 取り組みのための担当チームを作ることは看護管理の『組織化』にあたる

管理(マネジメント)は計画→組織化→指揮→統制の順に進む。口腔ケアを改善するという目標に向けて担当チームを作り、誰が何をするかを決めることは、目標を実行できる形に人と役割を組み立てる組織化にあたる。

他の選択肢は前後の段階を指す。計画はチームを作る前に目標と方法を決める段階、指揮は作った体制を動かす段階、統制はやってみた結果を評価して直す段階である。

  • 1

    計画不正解

    計画は目標設定と達成手段の立案の段階であり、チーム編成そのものではない。

  • 2

    指揮不正解

    指揮は動機づけやリーダーシップによる実行の推進であり、チームを作る段階ではない。

  • 3

    統制不正解

    統制は実施状況の評価と目標との差の是正であり、体制づくりではない。

  • 4

    組織化正解

    目標達成のためにチームを編成し役割を配置することは組織化にあたる。

📚 ここも一緒におさえておこう

看護管理は、用語と具体例を入れ替えて問われる。名前だけで覚えず、例のほうから名前を言えるようにしよう。 この4段階は、質改善のPDCAサイクル(Plan→Do→Check→Act)とほぼ重なる。

  • 看護提供方式=機能別看護(業務ごとに分担)、チームナーシング、プライマリナーシング(1人の看護師が入院から退院まで受け持つ)、受け持ち制など。
  • 医療の質は Donabedian の構造(ストラクチャー)・過程(プロセス)・結果(アウトカム)の3側面で評価する。
  • リーダーシップは、状況(メンバーの成熟度・緊急度)によって望ましい型が変わる(状況適合理論)。
看護管理のプロセス
段階内容例
計画目標設定と達成手段の立案口腔ケア改善の目標と方法を決める
組織化人員配置・役割分担・体制づくり担当チームを編成する
指揮動機づけ・リーダーシップによる推進スタッフに働きかけ実行を促す
統制実施状況の評価と是正実施率を測定し方法を見直す

出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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