第111回 看護師国家試験 午前 問40 解説
📝 問題
全介助が必要な臥床患者の口腔ケアで適切なのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ スポンジブラシは水を含ませて絞ってから使用する。
全介助が必要な臥床患者の口腔ケアでは、誤嚥を防ぐことが最優先である。スポンジブラシは水を含ませたあと軽く絞り、余分な水分を除いてから使う。水を含みすぎると咽頭へ流れ込み、誤嚥の原因になる。
体位は頸部を軽く前屈(顎を引いた姿勢)にし、可能なら側臥位やファウラー位とする。後屈させると気道が開いて誤嚥しやすい。 終了後は乾燥させずに保湿し、舌苔は粘膜を傷つけないよう愛護的に取り除く。
舌苔とは
舌の表面に白っぽく付く苔のようなよごれ。細菌や食べかすの集まりで、口臭や誤嚥性肺炎のもとになる。
- 1
スポンジブラシは水を含ませた後、絞って使用する。正解
スポンジブラシは水を含ませて絞り、誤嚥を防ぐため余分な水分を除いて使うのが適切。
- 2
頸部を後屈した体位で実施する。不正解
頸部後屈は気道が開き誤嚥しやすくなるため不適切で、軽度前屈が正しい。
- 3
終了後は口腔内を乾燥させる。不正解
終了後は乾燥させず保湿する。乾燥は粘膜損傷や感染のリスクを高める。
- 4
舌苔は強くこすって除去する。不正解
舌苔は愛護的に除去し、強くこすると粘膜を傷つけるため不適切。
📚 国試でよく狙われるところ
口腔ケアは、前屈と後屈・乾燥と保湿のように正反対の向きを入れ替えて問われる。迷ったら「誤嚥させないのはどちらか」で選ぼう。 どの手技も誤嚥予防の体位づくりから始まる。
- 口腔ケアは誤嚥性肺炎や人工呼吸器関連肺炎(VAP)の予防に有効とされる。
- 体位は坐位・ファウラー位、困難なら側臥位とし、顎を引いた姿勢を保つ。
- 含嗽ができない患者では吸引しながら清拭し、水分や汚染物が咽頭へ流れ込まないようにする。
- 口腔乾燥には保湿剤を用いる。乾燥した痰や痂皮はふやかしてから除去する。
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について