第111回 看護師国家試験 午前 問35 解説
📝 問題
地域連携クリニカルパスの目的はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 地域連携クリニカルパスは医療機関から在宅までの継続的な医療提供が目的。
地域連携クリニカルパスは、急性期病院から回復期病院、在宅・かかりつけ医までの診療計画を、複数の医療機関が共有して使う仕組みである。施設が変わっても切れ目のない医療を続けて提供することが目的で、脳卒中や大腿骨頸部骨折で広く運用されている。 ふつうのクリニカルパスが一つの施設の中で使うものであるのに対し、地域全体を一つの病院と見立てて計画を共有する点が特徴である。
他の選択肢はパスの目的ではない。地域包括支援センターと住民の連携は介護保険上の相談機関の役割、専門職の資質向上は研修の目的、社会資源の紹介はソーシャルワークの役割である。
クリニカルパスとは
入院から退院までに行う検査・処置・ケアを、日を追って並べた標準の計画表。患者にも渡して見通しを共有できる。
- 1
医療機関から在宅までの医療の継続的な提供正解
複数の医療機関で診療計画を共有し、急性期から在宅まで継続的な医療を提供するのが目的。
- 2
地域包括支援センターと地域住民との連携不正解
地域包括支援センターと住民の連携は介護・相談支援の役割で、クリニカルパスの目的ではない。
- 3
地域医療を担う医療専門職の資質向上不正解
専門職の資質向上は研修等の目的で、地域連携パスの主目的ではない。
- 4
患者が活用できる社会資源の紹介不正解
社会資源の紹介はソーシャルワークの役割で、パスそのものの目的ではない。
📚 国試でよく狙われるところ
クリニカルパスは標準化された診療計画表で、アウトカム・バリアンスといった専用の言葉の意味がそのまま問われる。言葉と中身を対にして覚えよう。
- アウトカム=各時期に達成すべき目標。バリアンス=パスから外れた経過で、記録・分析して改善につなげる。
- 患者用パス(患者用クリニカルパス)を渡すことで、患者・家族が見通しをもてる。
- 地域連携クリニカルパスは地域包括ケアシステムの一翼を担い、退院支援・退院調整と一体で運用される。
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について