第110回 看護師国家試験 午後 問75 解説

一般人体の構造と機能✔ 監修済み

📝 問題

正常な性周期である健常女性の10週間の基礎体温を図に示す。直近の排卵日はどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 基礎体温が低温相から高温相へ移行する直前が排卵日で、④が該当する。

正常な性周期では、基礎体温は低温相と高温相の二相性を示す。排卵後に卵胞が黄体化し、黄体から分泌されるプロゲステロンが体温中枢に作用して基礎体温を上昇させるため、高温相となる。 排卵は、基礎体温が低温相から高温相へ移行するころ(一過性に最低体温を示した後に上昇に転じる時期)に起こる。

本問では、直近で低温相から高温相へ移行する境目にあたる④が排卵日と判断される。基礎体温が二相性を示さない場合は無排卵が疑われる。

プロゲステロンとは

排卵のあと黄体から出るホルモン。子宮内膜を妊娠に備えて整え、あわせて体温を少し上げる。

  • 1

    ①不正解

    低温相の途中にあたり、高温相への移行点ではないため排卵日として適切でない。

  • 2

    ②不正解

    低温相内の時点で、体温上昇への転換点ではない。

  • 3

    ③不正解

    高温相への移行前の時点で、直近の排卵日にあたらない。

  • 4

    ④正解

    低温相から高温相へ移行する直前にあたり、直近の排卵日として適切である。

  • 5

    ⑤不正解

    すでに高温相に入った時点で、排卵日そのものではない。

📚 国試でよく狙われるところ

基礎体温は、高温相をつくるホルモンと二相性の有無を入れ替えて問われる。グラフの形とホルモン・排卵の有無を対にして覚えよう。 基礎体温はプロゲステロンの体温上昇作用で高温相となる。

  • 高温相の長さは約14日で比較的一定。月経周期の長短は主に卵胞期(低温相)の差による
  • 低温相と高温相の差は約0.3〜0.5℃
  • 測定は起床直後、身体を動かす前に婦人体温計で舌下(口腔)で行う
  • 基礎体温が一相性(二相性を示さない)の場合は無排卵が疑われる

出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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