第110回 看護師国家試験 午後 問40 解説
📝 問題
夜勤帯に看護師が病棟のトイレ内で倒れている患者を発見した。呼びかけても反応がない。この看護師が最初に実施すべきなのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 反応がなければまずナースコールで応援を呼ぶ。
呼びかけに反応がない傷病者を発見したら、一次救命処置(BLS)の手順に従い、まず大声で応援を呼び、人員と資機材(AED・救急カート)の確保を依頼することが最優先である。設問ではトイレ内のナースコールがあるため、それを用いて応援を呼ぶのが最初の行動となる。
その後に呼吸・脈拍を確認し、心停止と判断すれば胸骨圧迫を開始し、AEDを装着する流れとなる。ひとりで対応すると胸骨圧迫やAEDの手配が遅れるため、まず人を集めることが救命率を高める。
BLS〈ビーエルエス〉とは
一次救命処置のこと。特別な器具がなくてもできる手当てで、反応の確認・応援要請・胸骨圧迫・AEDの使用までを指す。
- 1
脈拍を確認する。不正解
脈拍確認は応援要請の後で行う手順。
- 2
胸骨圧迫を開始する。不正解
胸骨圧迫は呼吸・脈拍を確認し心停止と判断してから開始する。
- 3
トイレ内のナースコールで応援を呼ぶ。正解
反応がなければまず応援を呼び人員と資機材を確保するのが最優先。
- 4
自動体外式除細動器〈AED〉を取りに行く。不正解
AEDの手配は自分で取りに行くより応援に依頼するのが先。
📚 国試でよく狙われるところ
一次救命処置は「反応の確認→応援要請→呼吸の確認→胸骨圧迫」のどれを先にするかを入れ替えて問われる。順番のまま声に出して覚えよう。 救命の連鎖は①心停止の予防、②心停止の早期認識と通報、③一次救命処置(心肺蘇生とAED)、④二次救命処置と心拍再開後の集中治療の4つの輪からなる。
- 反応がなければ応援要請とAEDの手配を最優先する。単独で対応せず、大声または近くのナースコールを使う。
- 呼吸と脈拍の確認は10秒以内。判断に迷う場合や死戦期呼吸(あえぎ呼吸)は心停止として扱い、直ちに胸骨圧迫を開始する。
- 胸骨圧迫=胸骨の下半分・約5cm(6cmを超えない)・100〜120回/分。中断は10秒以内にとどめる。
参考: JRC蘇生ガイドライン
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について