第110回 看護師国家試験 午前 問80 解説
📝 問題
カウンセリングの基本的態度で適切なのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ カウンセリングの基本的態度は受容である
カウンセリングの基本的態度として、ロジャーズは受容(無条件の肯定的関心)・共感的理解・自己一致(純粋性)を挙げている。相手をありのままに受け入れる受容は、信頼関係(ラポール)を築き、クライエントが安心して自己を語れる基盤となる。 基本的態度にあたるのは受容である。
他の選択肢はカウンセリングの基本的態度としては不適切である。査定・評価は相手を判断・評価する態度であり、価値判断を差し挟まず受け止める姿勢と相容れない。指示は答えや行動を一方的に示すことで、クライエント自身の気づきを促す非指示的な態度と反する。同化はカウンセラーが自分をクライエントに同一化・埋没させることで、適切な距離を保つ支援と異なる。
国試ではカウンセリングの基本的態度(受容・共感・傾聴・自己一致)が繰り返し問われる。「評価・指示ではなく、受容と共感をもって傾聴する」という基本姿勢を押さえておくとよい。
ラポールとは
相手とのあいだにできる、安心して話せる関係。面接ではまず傾聴でこれを築いてから本題に入る。
- 1
査定不正解
査定は相手を判断・評価する態度であり、価値判断を差し挟まない受容と相容れない。
- 2
指示不正解
指示は一方的に答えや行動を示す態度で、非指示的なカウンセリングの姿勢と反する。
- 3
受容正解
受容はありのままを受け入れる態度で、信頼関係の基盤となるカウンセリングの基本的態度である。
- 4
同化不正解
同化は自己を相手に埋没させることで、適切な距離を保つ支援と異なる。
- 5
評価不正解
評価は相手を判断する態度であり、受け止める姿勢と相容れない。
📚 国試でよく狙われるところ
カウンセリングは、基本的態度と面接の技法のどちらを問うているかで答えが変わる。技法は名前と使う場面を対にして覚えよう。 受容・共感的理解・自己一致の3つは、ロジャーズの中核三条件とよばれる。
- 傾聴=話をさえぎらず、言葉と感情の両方を受け取る。うなずき・相づち・視線などの非言語的な反応も含む
- 開かれた質問(オープンクエスチョン)=「どのように感じましたか」など自由に語れる問いかけ
- 閉じた質問(クローズドクエスチョン)=「はい/いいえ」で答えられる問い。事実確認や意思確認に使う
- 反復・言い換え、要約、明確化、沈黙を尊重することも基本技法
- 自己一致=援助者が自分の感情に気づき、ありのままの自分で相手に向き合うこと
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について