第110回 看護師国家試験 午前 問6 解説
📝 問題
出生時からみられ、生後4か月ころに消失する反射はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 生後4か月ころに消失する原始反射は手掌把握反射である。
手掌把握反射は出生時からみられる原始反射で、手のひらに触れると握り込む反応であり、生後4〜6か月ころに消失する。原始反射は中枢神経の成熟に伴って消失し、消失の遅れや左右差は神経学的な問題を示唆するため臨床的に重要である。
他の選択肢は出現・消失の時期が異なる。足底把握反射は生後9〜10か月ころまで残り、Babinski〈バビンスキー〉反射は1〜2歳ころまでみられる。パラシュート反射は消失する原始反射ではなく、生後6〜9か月ころに出現して以後も残る姿勢反射(防御反応)である。
原始反射とは
生まれつき備わっていて、意思とは関係なく起こる動き。乳を飲む、握るなど、生きるために必要な動作を助ける。
- 1
手掌把握反射正解
手掌把握反射は出生時からあり、生後4〜6か月ころ消失する原始反射である。
- 2
足底把握反射不正解
足底把握反射は生後9〜10か月ころまで残り、4か月では消失しない。
- 3
パラシュート反射不正解
パラシュート反射は生後6〜9か月ころに出現する姿勢反射である。
- 4
Babinski〈バビンスキー〉反射不正解
Babinski反射は乳幼児期にみられ、1〜2歳ころまで残る。
📚 国試でよく狙われるところ
問われるのは「いつ消えるか・いつ出るか」という時期である。表の目安を反射の名前とひと組で頭に入れておこう。 原始反射は脳幹・脊髄レベルで起こる反射で、大脳皮質の成熟に伴って消失する。
| 反射 | 出現・消失の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 手掌把握反射 | 出生時〜生後4〜6か月で消失 | 手掌を刺激すると握り込む |
| 吸啜反射・探索(口唇)反射 | 出生時〜生後4〜6か月で消失 | 哺乳に関わる |
| Moro〈モロー〉反射 | 出生時〜生後4〜6か月で消失 | 驚くと上肢を開いて抱きつく動き |
| 非対称性緊張性頸反射 | 出生時〜生後4〜6か月で消失 | 顔を向けた側の上下肢が伸展 |
| 足底把握反射 | 出生時〜生後9〜10か月で消失 | 足底の刺激で足趾が屈曲 |
| パラシュート反射 | 生後6〜9か月に出現し以後も残る | 姿勢反射(防御反応) |
| Babinski〈バビンスキー〉反射 | 生後1〜2歳ころまで陽性 | 成人で陽性なら錐体路障害 |
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について