第110回 看護師国家試験 午前 問3 解説
📝 問題
大気汚染物質はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 大気汚染物質は微小粒子状物質(PM2.5)である。
大気汚染に係る環境基準が定められている物質には、微小粒子状物質(PM2.5)、浮遊粒子状物質(SPM)、二酸化硫黄、二酸化窒素、光化学オキシダント、一酸化炭素などがある。選択肢のなかで大気汚染物質に該当するのはPM2.5である。
他の選択肢は公害・環境問題と関連するが大気汚染物質ではない。フロンはオゾン層破壊物質、カドミウムはイタイイタイ病の原因(水質・土壌汚染)、メチル水銀は水俣病の原因(水質汚染)である。
四大公害病は原因物質とセットで問われる。
PM2.5〈ピーエムにーてんご〉とは
2.5は粒の大きさ(マイクロメートル)を指す。数字が小さいほど細かく、体の奥まで入りやすい。
- 1
フロン不正解
フロンはオゾン層破壊物質であり、大気汚染物質の環境基準対象ではない。
- 2
カドミウム不正解
カドミウムはイタイイタイ病の原因で、水質・土壌汚染に関わる。
- 3
メチル水銀不正解
メチル水銀は水俣病の原因で、水質汚染物質である。
- 4
微小粒子状物質(PM2.5)正解
PM2.5は環境基準が定められた代表的な大気汚染物質である。
📚 国試でよく狙われるところ
選択肢には、大気汚染物質と紛らわしい物質が並ぶ。PM2.5と浮遊粒子状物質は粒径で、フロンや二酸化炭素はオゾン層破壊・地球温暖化という別の環境問題で区別しよう。
- PM2.5は粒径2.5μm以下の微小粒子で、肺の奥深くまで到達しやすい。SPMは粒径10μm以下。
- フロンはオゾン層破壊、二酸化炭素・メタンは地球温暖化に関わる物質で、大気汚染の環境基準項目ではない。
| 公害病 | 主な発生地 | 原因 |
|---|---|---|
| 水俣病 | 熊本県・鹿児島県 | メチル水銀(水質汚染) |
| 新潟水俣病 | 新潟県(阿賀野川流域) | メチル水銀(水質汚染) |
| イタイイタイ病 | 富山県(神通川流域) | カドミウム(水質・土壌汚染) |
| 四日市ぜんそく | 三重県四日市市 | 硫黄酸化物など(大気汚染) |
参考: 環境省「大気汚染に係る環境基準」
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について