第110回 看護師国家試験 午前 問23 解説
📝 問題
輸液ポンプを使用する目的はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 輸液ポンプの目的は薬液の注入速度の調整である。
輸液ポンプは、輸液や薬液を設定した速度・流量で正確に注入するための機器であり、目的は注入速度(流量)の調整である。抗がん薬や循環作動薬など厳密な流量管理を要する薬剤の投与に用いられる。
他の選択肢は輸液ポンプの目的ではない。感染防止は清潔操作や閉鎖回路によるもので、ポンプの本来目的ではない。薬液の温度管理や薬物の効果判定もポンプの機能ではない。 輸液ポンプは正確な流量を確保する一方、ルート閉塞や空気混入などのアラーム対応・観察が看護上重要である点も押さえておく。
循環作動薬とは
血圧や心臓の動きを直接変える薬。ノルアドレナリンやドパミンなどで、投与が急に止まると血圧が大きく下がる。
- 1
感染の防止不正解
感染防止は手指衛生と清潔操作で図るもので、ポンプの目的ではない。
- 2
薬液の温度管理不正解
薬液の温度は保管方法や加温器で管理するもので、ポンプの機能ではない。
- 3
薬物の効果判定不正解
薬物の効果判定はバイタルサインや検査値でみるもので、ポンプの目的ではない。
- 4
薬液の注入速度の調整正解
設定した速度で正確に注入する速度調整が輸液ポンプの目的である。
📚 これとセットで理解しよう
輸液ポンプは、目的と使用中の注意をあわせて問われる。ポンプが守ってくれるのは流量だけである。 輸液ポンプは流量(mL/時)と予定量を設定して使用する。ごく少量を精密に投与する場合はシリンジポンプを用いる。
- ポンプ使用中も刺入部の観察が欠かせない。血管外に漏れていてもポンプは送液を続け、閉塞アラームが鳴らないことがある。
- 回路の着脱時はクレンメを閉じてから操作し、フリーフロー(自由落下による過剰注入)を防ぐ。
- 輸液セットの滴数は成人用20滴=1 mL、小児用(微量用)60滴=1 mL。
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について