第109回 看護師国家試験 午後 問64 解説
📝 問題
新生児の反応の図を示す。 Moro(モロー)反射はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ Moro反射は図の③である。
Moro(モロー)反射は、頭部を急に落下させるように後屈させるなどの刺激により、新生児が両上肢を対称的に外転・伸展させて手を開き、続いて上肢を屈曲・内転させて抱え込む動きを示す原始反射である。 図では③が該当する。
Moro反射は、口や手足への刺激で起こる反射とは違い、姿勢の変化や大きな音で誘発され、両上肢が左右対称に動くのが目印になる。 生後4〜6か月頃までに消失し、消失時期の異常は中枢神経系の評価の手がかりとなる。
- 1
①不正解
Moro反射でみられる、両上肢を左右対称に大きく開く動きにあたらない。
- 2
②不正解
Moro反射でみられる、開いた上肢を抱きつくように曲げる動きにあたらない。
- 3
③正解
頭部を後屈させる刺激で両上肢を左右対称に広げ、続いて抱きつくように曲げるのがMoro反射である。
- 4
④不正解
Moro反射でみられる、姿勢の変化で誘発される一連の上肢の動きにあたらない。
📚 関連知識
| 反射 | 誘発される反応 | 消失時期の目安 |
|---|---|---|
| Moro反射 | 両上肢を対称的に外転・伸展し、続いて抱きつくように屈曲する | 生後4〜6か月 |
| 探索反射 | 口角や頬に触れると、その方向へ顔を向ける | 生後4〜6か月 |
| 吸啜反射 | 口に入ったものに吸いつく | 生後4〜6か月 |
| 手掌把握反射 | 手掌を圧すと指を握りしめる | 生後3〜4か月 |
| 自動歩行(歩行反射) | 足底を接地させると交互に足を踏み出す | 生後2〜3か月 |
| パラシュート反射 | 前方へ傾けると両手を伸ばして体を支える | 生後8〜9か月に出現し、以後消失しない |
原始反射の消失の遅れや左右差は、中枢神経系の異常を疑う手がかりになる。
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について