第109回 看護師国家試験 午後 問119 解説

状況設定看護の統合と実践✔ 監修済み

📝 問題

次の文を読み118〜120の問いに答えよ。 A さん(20歳、女性、外国籍)は大学入学後にめまいで内科外来を受診した。A さんは、急性骨髄性白血病と診断され、血液内科病棟の2人部屋に緊急入院になった。病棟看護師が入院オリエンテーションをするため病室を訪れたところ、同室の患者から「A さんの香水の香りが強いので、つらい」と訴えがあり、看護師もその香りが気になった。 看護師の対応で適切なのはどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 香りが本人と同室患者の治療に及ぼす影響を説明し、理解を得る。

同室の患者から香水の香りがつらいと訴えがあり、看護師も同じように感じている。 急性骨髄性白血病の治療では化学療法による悪心が起こり、においに敏感になりやすい。 強い香りは、同室の患者にも、これから治療を受けるAさん自身にも負担になる。 香りが治療に与える影響を説明すれば、Aさんの文化や習慣を尊重したまま、自発的な配慮を引き出せる。

他の3つは、一方的な指示か、訴えた側に負担を移す対応である。 同室患者に移動を勧めても、香りという原因はそのまま残る。 「洗い流す」「医師の許可が必要」という説明は根拠を欠き、本人の納得を得られない。

  • 1

    同室の患者に別室への移動を勧める。不正解

    同室患者に移動を勧めるのは原因に対応せず、負担を訴えた側に負わせ不公平。

  • 2

    A さんに香水を洗い流すよう説明する。不正解

    「洗い流すよう」指示するのは一方的で、本人の理解と納得を得ていない。

  • 3

    A さんに香水の使用は医師の許可が必要と説明する。不正解

    香水使用に医師の許可が必要というのは不正確で、根拠を欠く説明。

  • 4

    A さんに香りが本人および同室の患者の治療に及ぼす影響を説明する。正解

    香りが治療に及ぼす影響を説明し理解を得ることで、本人の自発的配慮を促せる。適切。

📚 ここも一緒におさえておこう

多床室では、音・光・におい・温度といった環境が他の患者の療養に影響する。 生活習慣に基づく行動を一方的に禁じるのではなく、理由を説明して理解を得る関わりが基本になる。

  • 化学療法中は味覚・嗅覚の変化が起こり、食事のにおいでも気分が悪くなることがある
  • 好中球が減少する時期は、生花や鉢植えの持ち込み制限など感染予防の環境調整も必要になる
  • 文化的配慮の視点=宗教・食習慣・身だしなみ・家族の関わり方を否定せず、まず本人に尋ねる
  • レイニンガーの文化ケア理論は、文化的背景を踏まえた看護の必要性を示している

出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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