第109回 看護師国家試験 午後 問117 解説

状況設定在宅看護論✔ 監修済み

📝 問題

次の文を読み115〜117の問いに答えよ。 A さん(75歳、男性)は2型糖尿病で右第5趾に潰瘍ができ、要介護1で訪問看護が週2回導入されている。妻(70歳)と2人暮らし。訪問看護が導入されて2か月、A さんの妻が健康診査後の精査目的で数日間入院することになった。A さんは妻の入院中もできる限り自宅で過ごしたいと考えている。妻の入院中の対応について、サービス担当者会議が開かれた。 この時に訪問看護師が行う A さんへの提案で優先度が高いのはどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 妻の入院中も自宅で過ごすため、支援を補う訪問看護の回数を増やす提案が優先される。

妻が入院して介護者が不在になる間も、Aさんは自宅で過ごすことを希望している。 Aさんは視力障害があり、インスリンの自己注射も足の潰瘍のケアも妻と一緒に行ってきた。 この医療的ケアを切らさないことが最優先で、訪問看護の回数を増やせばインスリン管理も足のケアも続けられる。

他の3つは生活を支えるサービスで、医療的ケアまでは担えない。 介護者が抜けたときは、まず医療的なケアをどう続けるかから考える。

  • 1

    通所介護を利用する。不正解

    通所介護は日中の活動・交流支援で、インスリン・潰瘍の医療的ケア継続には直結しない。

  • 2

    訪問介護を利用する。不正解

    訪問介護は生活援助・身体介護で、医療的ケアであるインスリン管理は担えない。

  • 3

    配食サービスを利用する。不正解

    配食サービスは食事支援に限られ、医療的ケアの継続を保障しない。

  • 4

    訪問看護の回数を増やす。正解

    訪問看護の回数増でインスリン管理・フットケアなど医療的支援を継続でき、優先度が高い。

📚 ここも一緒におさえておこう

介護者が一時的に不在になるときは、短期入所(ショートステイ)や訪問系サービスの増回で在宅生活を支える。 サービス担当者会議は介護支援専門員(ケアマネジャー)が招集し、本人・家族と各サービス事業者が方針を共有する場である。

在宅を支える主なサービスと守備範囲
サービス内容医療処置
訪問看護療養上の世話と診療の補助、状態観察、医療機器・創傷の管理医師の指示書に基づき実施できる
訪問介護(ホームヘルプ)身体介護(入浴・排泄・食事の介助)と生活援助(調理・掃除)原則として行えない
通所介護(デイサービス)日中の入浴・食事・機能訓練と社会交流基本的に対象外
短期入所(ショートステイ)宿泊を伴う介護。介護者の休養(レスパイト)や不在時の対応施設の体制による

サービスの追加や変更が必要になったら、まず介護支援専門員に相談してケアプランを見直す。

出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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