第108回 看護師国家試験 午後 問13 解説
📝 問題
最も緊急性の高い不整脈はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 最も緊急性の高い不整脈は心室細動である。
心室細動(VF)は心室が無秩序に細かく震え、有効な心拍出が失われる致死的不整脈である。 数秒で意識を失い、放置すれば数分で死に至るため、直ちに胸骨圧迫と電気的除細動(AED)が必要となる。
他の3つは、直ちに命に関わるものではない。 心房細動は塞栓症の危険があり抗凝固療法の対象になるが、緊急度は心室細動より下がる。 心房性期外収縮は健康な人にもみられ、Ⅰ度房室ブロックはPQ間隔の延長だけで通常は無症状である。
- 1
心房細動不正解
心房細動は塞栓症のリスクはあるが、直ちに生命を脅かす最緊急の不整脈ではない。
- 2
心室細動正解
心室細動は有効な心拍出が失われる致死的不整脈で、緊急性が最も高い。
- 3
心房性期外収縮不正解
心房性期外収縮は健常者にもみられ、緊急性は低い。
- 4
Ⅰ度房室ブロック不正解
Ⅰ度房室ブロックはPQ延長のみで通常無症状であり、緊急性は低い。
📚 国試でよく狙われるところ
心停止の心電図波形は、除細動が効くものと効かないものを入れ替えて問われる。 適応があるのは心室細動と無脈性心室頻拍の2つだけ、と覚えよう。
| 波形 | 除細動 |
|---|---|
| 心室細動〈VF〉 | 適応あり |
| 無脈性心室頻拍〈無脈性VT〉 | 適応あり |
| 無脈性電気活動〈PEA〉 | 適応なし(胸骨圧迫とアドレナリン) |
| 心静止〈asystole〉 | 適応なし(胸骨圧迫とアドレナリン) |
一次救命処置は「反応の確認→応援要請とAED手配→呼吸の確認→胸骨圧迫→AED」の順。
参考: JRC蘇生ガイドライン
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について