第108回 看護師国家試験 午後 問11 解説
📝 問題
運動性言語中枢はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 運動性言語中枢はBroca(ブローカ)野である。
運動性言語中枢はブローカ野で、通常は優位半球(多くは左半球)の前頭葉下部(下前頭回)に位置し、発話に必要な言語の運動プログラムを司る。 障害されると、言語理解は比較的保たれるが発話が困難になる運動性失語(ブローカ失語)を生じる。
ブローカ野(前頭葉)=運動性(表出)失語、ウェルニッケ野(側頭葉)=感覚性(理解)失語という組合せを押さえる。 中心後回は体性感覚野、大脳基底核は運動調節に関与する部位であり、言語中枢ではない。
- 1
中心後回不正解
中心後回は体性感覚を司る一次感覚野で、言語中枢ではない。
- 2
大脳基底核不正解
大脳基底核は運動の調節に関与するが、運動性言語中枢ではない。
- 3
Broca(ブローカ)野正解
ブローカ野は前頭葉にある運動性言語中枢である。
- 4
Wernicke(ウェルニッケ)野不正解
ウェルニッケ野は側頭葉にある感覚性(理解)言語中枢である。
📚 関連知識
| 失語 | 障害部位 | 発話 | 理解 |
|---|---|---|---|
| ブローカ失語(運動性) | 前頭葉下部(ブローカ野) | 非流暢・努力性 | 比較的良好 |
| ウェルニッケ失語(感覚性) | 側頭葉上部(ウェルニッケ野) | 流暢だが錯語が多い | 不良 |
| 全失語 | 広範な優位半球病変 | 著しく障害 | 著しく障害 |
「前が運動(話せない)、後ろが感覚(わからない)」と位置で覚える。
参考: 標準生理学
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について