第108回 看護師国家試験 午前 問26 解説
📝 問題
三叉神経を求心路として起こるのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 三叉神経を求心路として起こるのは瞬目反射である。
瞬目反射(角膜反射)は、角膜への刺激を三叉神経(第Ⅴ脳神経、特に眼神経枝)が求心路として受け取り、顔面神経(第Ⅶ脳神経)を遠心路として眼輪筋を収縮させ、瞬きを起こす反射である。
他の3つは入力の神経が違う。対光反射の求心路は視神経(第Ⅱ脳神経)で、輻輳反射にも視神経が関与する。追跡運動は反射ではなく、見えているものを目で追う随意運動である。
「角膜を刺激して瞬き=三叉神経が入力」と押さえておく。
求心路とは
感覚を末梢から中枢へ伝える道すじ。逆に、中枢からの指令を末梢へ伝える道すじを遠心路という。
- 1
瞬目反射正解
瞬目(角膜)反射は三叉神経が求心路、顔面神経が遠心路となる反射である。
- 2
対光反射不正解
対光反射の求心路は視神経であり、三叉神経ではない。
- 3
追跡運動不正解
追跡運動は視覚に基づく眼球運動で、三叉神経を求心路とする反射ではない。
- 4
輻輳反射不正解
輻輳反射は視神経が関与し、三叉神経を求心路とはしない。
📚 丸暗記より仕組みで覚えよう
脳神経反射は、求心路と遠心路の組合せを入れ替えて問われる。「入力(求心路)=感覚神経」「出力(遠心路)=運動神経」と分けて覚えよう。
- 脳幹反射の消失は脳死判定の項目の一つである。
- 三叉神経は眼神経・上顎神経・下顎神経の3枝に分かれ、顔面の知覚と咀嚼筋の運動を担う。
- 顔面神経麻痺では閉眼できず角膜が乾燥するため、眼の保護が必要になる。
| 反射 | 求心路 | 遠心路 |
|---|---|---|
| 瞬目(角膜)反射 | 三叉神経(Ⅴ) | 顔面神経(Ⅶ) |
| 対光反射 | 視神経(Ⅱ) | 動眼神経(Ⅲ) |
| 咽頭(絞扼)反射 | 舌咽神経(Ⅸ) | 迷走神経(Ⅹ) |
| 前庭眼反射(人形の目現象) | 前庭神経(Ⅷ) | 動眼神経・外転神経(Ⅲ・Ⅵ) |
| 咳反射 | 迷走神経(Ⅹ) | 迷走神経(Ⅹ) |
参考: 標準的な解剖生理学・神経学教科書(脳神経反射)
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について