第108回 看護師国家試験 午前 問13 解説
📝 問題
チアノーゼで増加しているのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ チアノーゼで増加しているのは還元ヘモグロビンである。
チアノーゼは、毛細血管の血液中で酸素と結びついていない還元ヘモグロビン(デオキシヘモグロビン)が約5g/dL以上に増えたときに、皮膚や粘膜が青紫色に見える状態である。 酸素が十分に届いていないサインである。 中心性チアノーゼでは、増えるのは還元ヘモグロビンのほうで、血中酸素分圧と酸化ヘモグロビンはむしろ低下する。
- 1
血中酸素分圧不正解
チアノーゼでは血中酸素分圧はむしろ低下しており、増加はしていない。
- 2
還元ヘモグロビン正解
還元ヘモグロビンが約5g/dL以上に増加すると皮膚・粘膜が青紫色となりチアノーゼが生じる。
- 3
酸化ヘモグロビン不正解
酸化(酸素化)ヘモグロビンはむしろ減少しており、増加していない。
- 4
血中二酸化炭素分圧不正解
血中二酸化炭素分圧が上がるのは換気が足りないときで、チアノーゼの基準は還元ヘモグロビンの量である。
📚 国試でよく狙われるところ
チアノーゼは、中心性と末梢性の見分け、出やすさを左右する条件、長く続いたときの所見の3つが問われる。基準が濃度ではなくヘモグロビンの「量」であることと結びつけて覚えよう。
- 重度の貧血ではヘモグロビン総量が少ないため、低酸素でもチアノーゼが出にくい。
- 多血症では逆にチアノーゼが出やすい。
- 慢性の低酸素血症ではばち状指がみられる。
| 分類 | 主な原因 | 特徴 |
|---|---|---|
| 中心性チアノーゼ | 呼吸不全、右左シャントのある心疾患(Fallot四徴症など) | 口唇・舌・口腔粘膜にも出現し、全身にみられる |
| 末梢性チアノーゼ | 心拍出量低下、寒冷、末梢動脈閉塞 | 四肢末端・爪床に限局し、口腔粘膜の色は保たれる |
参考: 標準的な病態生理学・フィジカルアセスメント教科書
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について