第107回 看護師国家試験 午後 問87 解説

一般成人看護学✔ 監修済み

📝 問題

下部尿路症状のうち蓄尿症状はどれか。2つ選べ。

✅ 正解

1・5

💡 解説

✅ 尿失禁と尿意切迫感は、膀胱に尿をためる時期に起こる蓄尿症状である。

下部尿路症状は、蓄尿症状・排尿症状・排尿後症状の3つに大別される。 蓄尿症状は膀胱に尿をためる時期の症状で、頻尿・尿意切迫感・尿失禁・夜間頻尿などが含まれる。 尿失禁と尿意切迫感はここに入る。

他の選択肢は、別の時期に起こる症状である。 腹圧排尿と尿線途絶は尿を出すときの排尿症状、残尿感は出し終えた後の排尿後症状にあたる。

  • 1

    尿失禁正解

    尿失禁は尿をためる時期に起こる蓄尿症状に該当する。

  • 2

    残尿感不正解

    残尿感は排尿を終えた後に生じる排尿後症状であり、蓄尿症状ではない。

  • 3

    腹圧排尿不正解

    腹圧排尿は排尿時に腹圧をかける排尿症状であり、蓄尿症状ではない。

  • 4

    尿線途絶不正解

    尿線途絶は排尿中に尿線が途切れる排尿症状であり、蓄尿症状ではない。

  • 5

    尿意切迫感正解

    尿意切迫感は尿をためる時期に急に強い尿意が起こる蓄尿症状に該当する。

📚 混同しやすいので注意

下部尿路症状は、症状名と分類を入れ替えて問われる。「ためる時期」「出す時期」「出した後」のどこで起きるかで見分けよう。 なかでも尿失禁は、型ごとの原因と対応がそのまま出題される。

  • 尿失禁は腹圧性・切迫性・溢流性・機能性(および混合性)に分類される
  • 腹圧性尿失禁は骨盤底筋訓練、切迫性尿失禁(過活動膀胱)は膀胱訓練・抗コリン薬などで対応する
  • 前立腺肥大症では蓄尿症状と排尿症状の両方が出現する
下部尿路症状の分類
分類時期代表的な症状
蓄尿症状尿をためる時期頻尿、夜間頻尿、尿意切迫感、尿失禁
排尿症状尿を出す時期尿勢低下、尿線分割・途絶、排尿遅延、腹圧排尿、終末滴下
排尿後症状排尿を終えた後残尿感、排尿後尿滴下

参考: 日本排尿機能学会「下部尿路症状の定義」/系統看護学講座 成人看護学(腎・泌尿器)

出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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