第107回 看護師国家試験 午後 問26 解説
📝 問題
味覚について正しいのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 味覚の基本味は甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の5つである。
味覚の基本味は、甘味・塩味・酸味・苦味・うま味(旨味)の5つである。 かつて4基本味とされていたが、うま味が加わり現在は5つとされる。 味は舌などの味蕾にある味細胞で受容され、顔面神経(舌前2/3)や舌咽神経(舌後1/3)などを介して伝えられる。
国試では基本味の数と味覚を支配する脳神経が問われる。 「基本味は5つ」「味覚は顔面神経・舌咽神経が支配(外転神経ではない)」という要点を押さえておく。
味蕾とは
舌などの粘膜にある、味を感じ取る小さな器官。中に味細胞が集まっている。
- 1
基本味は5つである。正解
基本味は甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の5つである。
- 2
外転神経が支配する。不正解
味覚を支配するのは顔面神経・舌咽神経で、外転神経は眼球運動(外直筋)を支配する。
- 3
冷たい物ほど味が濃いと感じる。不正解
冷たいと一般に味は感じにくくなる傾向がある。
- 4
1つの味蕾は1種類の基本味を知覚する。不正解
1つの味蕾は複数の基本味に反応する味細胞を含み、1種類のみを知覚するわけではない。
📚 国試でよく狙われるところ
味覚は、基本味の数・味蕾のしくみ・担当する脳神経・味覚障害の原因まで幅広く問われる。 舌の部位と脳神経は対にして覚えよう。
- 味蕾は有郭乳頭・葉状乳頭・茸状乳頭に分布し、糸状乳頭には味蕾がない
- 1つの味蕾には複数の味に応じる味細胞が含まれる
- 味覚障害の原因として亜鉛欠乏、薬剤性、加齢、口腔乾燥、放射線治療などがある
- 外転神経〈VI〉は外直筋を支配し、障害されると内斜視・複視をきたす(味覚とは無関係)
| 部位・機能 | 担当する脳神経 |
|---|---|
| 舌前2/3の味覚 | 顔面神経〈VII〉(鼓索神経) |
| 舌前2/3の一般知覚 | 三叉神経〈V〉(舌神経) |
| 舌後1/3の味覚・一般知覚 | 舌咽神経〈IX〉 |
| 喉頭蓋・咽頭の味覚 | 迷走神経〈X〉 |
| 舌の運動 | 舌下神経〈XII〉 |
参考: 医学書院『系統看護学講座 人体の構造と機能』(味覚)
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について