第107回 看護師国家試験 午後 問16 解説
📝 問題
インドメタシン内服薬の禁忌はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ インドメタシンは胃粘膜を傷つけるため、消化性潰瘍のある患者には禁忌である。
インドメタシンは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の一つで、シクロオキシゲナーゼ阻害により炎症・疼痛を抑える。 一方で、胃粘膜を守るプロスタグランジンの産生も抑えてしまうため、消化管の粘膜障害を招きやすい。 消化性潰瘍のある患者では潰瘍の悪化・出血・穿孔の危険があり、禁忌となる。
国試ではNSAIDsの副作用と禁忌が頻出である。 「NSAIDs=消化性潰瘍に禁忌」「胃粘膜障害・腎障害・アスピリン喘息に注意」という要点を押さえておく。
プロスタグランジンとは
体のあちこちで作られる物質。炎症や痛み・発熱を起こす一方、胃の粘膜を守るはたらきもある。
- 1
痛風不正解
痛風の炎症にはNSAIDsが用いられることもあり、インドメタシンの禁忌ではない。
- 2
膀胱炎不正解
膀胱炎は細菌による膀胱の炎症で、インドメタシンの禁忌ではない。
- 3
消化性潰瘍正解
NSAIDsは胃粘膜を障害するため、消化性潰瘍のある患者には禁忌である。
- 4
関節リウマチ不正解
関節リウマチはNSAIDsの適応となる疾患であり、禁忌ではない。
📚 丸暗記より仕組みで覚えよう
NSAIDsはシクロオキシゲナーゼ〈COX〉阻害でプロスタグランジン産生を抑えるため、抗炎症・鎮痛・解熱の効果と副作用が表裏一体になる。 副作用を避けたい場面で選ばれるアセトアミノフェンとの違いも合わせて問われる。
- 主な副作用は消化性潰瘍・消化管出血、腎機能障害、アスピリン喘息、出血傾向(血小板凝集抑制)
- 予防としてPPIなどの胃粘膜保護薬を併用し、空腹時の内服を避ける
- 小児のウイルス感染症(インフルエンザ・水痘)にアスピリンを用いるとReye〈ライ〉症候群の危険があるため、解熱にはアセトアミノフェンを用いる
- 高齢者・脱水時・心不全では腎血流低下により腎前性腎障害を起こしやすい
- アセトアミノフェンは抗炎症作用が弱く消化管障害は少ないが、過量投与で肝障害を起こす
参考: 医学書院『系統看護学講座』(NSAIDsの禁忌)
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について