第107回 看護師国家試験 午前 問83 解説

一般人体の構造と機能✔ 監修済み

📝 問題

嚥下運動に伴って起こるのはどれか。2つ選べ。

  1. 1声門の開放
  2. 2舌根の沈下
  3. 3甲状腺の挙上
  4. 4後鼻孔の閉鎖
  5. 5耳管咽頭口の開口

✅ 正解

出題時の取り扱いにより採点対象外(正答なし)とされた問題です。

💡 解説

✅ 本問は採点除外とされ、正解は発表されていない。

嚥下運動は口腔期・咽頭期・食道期に分けられ、咽頭期には誤嚥を防ぐための反射が協調して起こる。 軟口蓋が挙上して後鼻孔(鼻咽腔)が閉鎖し、食塊が鼻へ逆流するのを防ぐ。 喉頭が挙上し、喉頭蓋が反転して声門が閉鎖して気道を守る。 このとき耳管咽頭口も開き、中耳の圧が調整される。

本問は第107回では採点対象から除外された。正解となる選択肢は設定されていない。 学習上は「嚥下(咽頭期)=後鼻孔閉鎖・喉頭挙上・声門閉鎖・喉頭蓋反転による気道防御」という協調運動をおさえておく。

喉頭蓋とは

のどの奥にある弁のようなふた。飲み込むときに後ろへ倒れて、気管の入口をふさぐ。

  • 1

    声門の開放不正解

    採点除外のため、正解として認定された選択肢はない。嚥下のあいだ、声門は誤嚥を防ぐために閉鎖する。

  • 2

    舌根の沈下不正解

    採点除外のため、正解として認定された選択肢はない。嚥下のあいだは舌が口蓋に押しつけられ、食塊を咽頭へ送り込む。

  • 3

    甲状腺の挙上不正解

    採点除外のため、正解として認定された選択肢はない。嚥下のあいだに挙上するのは喉頭(甲状軟骨)で、甲状腺ではない。

  • 4

    後鼻孔の閉鎖不正解

    採点除外のため、正解として認定された選択肢はない。生理的には軟口蓋が挙上して後鼻孔が閉鎖し、食塊が鼻へ逆流するのを防ぐ。

  • 5

    耳管咽頭口の開口不正解

    採点除外のため、正解として認定された選択肢はない。嚥下のあいだは耳管咽頭口も開き、中耳の圧が調整される。

📚 ここも一緒におさえておこう

摂食・嚥下は5つの期に分けて、どの期に何が起こるかを問われる。順番と主な現象をセットで覚えよう。 咽頭期はおよそ1秒で完了する反射性(不随意)の相で、その中枢は延髄にある。この間は呼吸が一時的に止まる(嚥下性無呼吸)。

摂食・嚥下の5期
期主な現象
①先行期(認知期)食物を認識し、量・速度・食べ方を判断する
②準備期(咀嚼期)咀嚼して唾液と混ぜ、飲み込みやすい食塊を形成する
③口腔期舌で食塊を咽頭へ送り込む(随意運動)
④咽頭期嚥下反射により軟口蓋挙上・喉頭挙上・喉頭蓋反転・声門閉鎖が起こり、食塊が食道へ送られる(不随意)
⑤食道期食道の蠕動運動により胃へ送られる(不随意)

参考: 厚生労働省「第107回看護師国家試験 正答」/医学書院「系統看護学講座 解剖生理学」

出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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