第107回 看護師国家試験 午前 問55 解説
📝 問題
ルービン, R.による母親役割獲得過程におけるロールプレイはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ ルービンの母親役割獲得過程におけるロールプレイに該当するのは、人形で沐浴の練習をすることである。
ルービンは、母親役割の獲得を、模倣・ロールプレイ・空想・悲嘆作業・同一化といった心理過程として示した。 ロールプレイは実際に行動をやってみる段階で、人形を用いた沐浴の練習がこれにあたる。
他の選択肢は、行動を試みる段階まで進んでいない。友人の出産体験を聞くことは情報の取り込み、購入する育児用品を考えることは空想、児の抱き方を見ることは模倣の段階にあたる。
- 1
友人の出産体験を聞く。不正解
友人の出産体験を聞くことは、情報を取り込む模倣の段階にあたり、実際に行動を試みるロールプレイとは異なる。
- 2
人形で沐浴の練習をする。正解
人形で沐浴の練習をすることは、母親役割の行動を実際に試みるロールプレイにあたる。
- 3
購入する育児用品を考える。不正解
購入する育児用品を考えることは、わが子との生活を思い描く空想の段階にあたり、行動を試みるロールプレイとは異なる。
- 4
看護師が行う児の抱き方を見る。不正解
看護師が行う児の抱き方を見ることは、他者の行動を見てまねる模倣の段階にあたり、実際に試みるロールプレイとは異なる。
📚 国試でよく狙われるところ
ルービンの母親役割獲得過程は、段階の名前と具体例を入れ替えて問われる。「頭のなかで思い描くか、実際に体を動かすか」で見分けよう。出産後の愛着形成も、人名と主張を対にして覚えておく。 母親役割の獲得は妊娠期から始まり、出産後の育児を通して深まっていく。看護では、自分らしい母親像を描けるよう、体験を語り合う場や育児技術を練習する機会をつくる。
- 出産直後の早期母子接触・早期授乳は愛着(ボンディング)の形成を促す。
- ボウルビィは母子の愛着(アタッチメント)理論を、クラウスとケネルは出産直後の母子相互作用の重要性を示した。
| 過程 | 内容 |
|---|---|
| 模倣 | 他の母親の行動を見てまねる |
| ロールプレイ(役割遊び) | 人形での沐浴など、実際に母親役割の行動をやってみる |
| 空想 | わが子や自分の育児の様子を思い描く |
| 取り込み・投影・拒絶 | 見聞きした育児行動を取り込み、自分に当てはめ、合わないものを退ける |
| 悲嘆作業 | これまでの役割や生活を手放す |
| 同一化 | 自分なりの母親像を確立する |
参考: 系統看護学講座 母性看護学
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について