第107回 看護師国家試験 午前 問36 解説
📝 問題
成人に経鼻経管栄養法を行う際の胃管を挿入する方法で適切なのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 経鼻胃管の挿入中に咳嗽が生じた場合は、気管への誤挿入を疑って直ちに抜去する。
経鼻経管栄養で胃管を入れるときは、体位を原則として座位または半座位(ファウラー位)とし、頸部を軽く前屈させて食道へ誘導する。 管は嚥下運動に合わせてゆっくり進める。
挿入中に咳嗽・チアノーゼ・呼吸困難が現れたら、管が気管に入った可能性がある。この場合は直ちに抜去する。 声が出せなくなるのも、気管に入ったサインである。
- 1
体位は仰臥位とする。不正解
挿入時の体位は座位または半座位が原則である。仰臥位では食道へ誘導しにくく、誤嚥も起こりやすい。
- 2
管が咽頭に達したら頸部を後屈する。不正解
管が咽頭に達したら頸部を前屈させる。後屈すると気管への入り口がまっすぐになり、迷入しやすくなる。
- 3
咳嗽が生じた場合は直ちに抜去する。正解
咳嗽は気管への誤挿入を疑うサインで、直ちに抜去する。
- 4
嚥下運動よりも速い速度で挿入する。不正解
胃管は嚥下運動に合わせてゆっくり進める。速く入れると誤挿入や咽頭の損傷を招く。
📚 国試でよく狙われるところ
経鼻胃管は、入れる長さ・入れ方・入れたあとの確認が一続きで問われる。「入れる前・入れている間・入れたあと」に分けて覚えよう。 挿入の長さは鼻尖→耳介→剣状突起を測った長さを目安とし、成人ではおよそ45〜55cmである。
- 気管への誤挿入を疑うサイン=咳嗽・チアノーゼ・呼吸困難・声が出ない。ただちに抜去する。
- 位置確認はX線が最も確実。胃液の吸引とpHの確認を併用し、気泡音の聴取だけに頼らない。
- 注入時は上体を30〜45度挙上し、終了後もしばらく体位を保って逆流・誤嚥を防ぐ。
参考: 系統看護学講座 基礎看護技術
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について