第107回 看護師国家試験 午前 問33 解説
📝 問題
看護における問題解決過程で誤っているのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 看護問題は疾患名で確定されるのではなく、患者の反応やニーズから個別に導かれる。
看護における問題解決過程(看護過程)では、看護問題は疾患そのものからではなく、疾患や状況に対する患者の反応・生活上の支障・ニーズから導き出される。 同じ疾患でも患者ごとに看護問題は異なるので、疾患名で決まるという記述は成り立たない。
他の3つは、いずれも看護過程の正しい特徴である。 多面的な情報を分析すること、優先順位が状態の変化に応じて変わること、家族を含めて計画を立てることは、どれも看護過程の基本にあたる。
医師が扱う医学的診断(疾患名)と、看護師が扱う看護問題(患者の反応・生活課題)を区別できるかが、この型の設問の分かれ目になる。
- 1
多面的な情報を分析する。不正解
多面的な情報を収集・分析することは、アセスメントの基本である。
- 2
看護問題の優先順位は変化する。不正解
看護問題の優先順位は、患者の状態の変化に応じて見直す。
- 3
家族を含めた看護計画を立てる。不正解
家族を含めて看護計画を立てることは、患者を中心としたケアとして適切である。
- 4
看護問題は疾患によって確定される。正解
看護問題は疾患名で確定されるものではなく、患者の反応やニーズから導かれる。
📚 ここも一緒におさえておこう
看護過程は、5段階の順番・目標の書き方・記録の様式がまとめて問われる。どの段階で何をするのかを結びつけて覚えよう。 看護問題の優先順位は生命に直結するものから考える(マズローの欲求階層や緊急度・重要度を用いる)。 患者の状態は変わるので、優先順位は常に見直す。
- 目標は患者を主語にし、具体的・測定可能で達成期限を明示して立てる。
- 記録方式にはS・O・A・P(S:主観的情報、O:客観的情報、A:アセスメント、P:計画)などがある。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| ①アセスメント | 主観的情報・客観的情報を収集し分析・解釈する |
| ②看護診断(問題の明確化) | 患者の反応やニーズから看護問題を導き、優先順位をつける |
| ③計画立案 | 期待される成果(目標)と具体的な看護介入を決める |
| ④実施 | 計画に基づくケアの提供と記録 |
| ⑤評価 | 目標の達成度を判定し、必要に応じて計画を修正する |
参考: 系統看護学講座 看護学概論
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について