第107回 看護師国家試験 午前 問11 解説
📝 問題
肝臓の機能で正しいのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 肝臓の機能として正しいのはホルモンの代謝である。
肝臓は、ステロイドホルモンなどのホルモンを代謝・不活化する臓器である。 肝機能が低下するとホルモンの分解が滞り、エストロゲンが過剰になって女性化乳房やクモ状血管腫がみられることがある。
肝臓の機能は、動詞まで含めて問われる。 胆汁は肝臓で生成され、貯蔵するのは胆嚢である。脂肪を吸収するのは小腸で、血漿蛋白は肝臓で合成される。
クモ状血管腫とは
胸や首すじに現れる、中心の赤い点から細い血管がクモの脚のように放射状に広がる皮膚の変化。
- 1
胆汁の貯蔵不正解
胆汁の貯蔵を行うのは胆嚢であり、肝臓は胆汁を生成する。
- 2
脂肪の吸収不正解
脂肪の吸収は小腸で行われる。肝臓は胆汁を介して消化を助ける。
- 3
ホルモンの代謝正解
肝臓はホルモンの代謝・不活化を行う。
- 4
血漿蛋白質の分解不正解
肝臓は血漿蛋白質を合成する臓器であり、分解ではない。
📚 丸暗記より仕組みで覚えよう
肝機能が低下すると、失われた機能に対応した症状が現れる。 ・アルブミン低下→浮腫・腹水 ・凝固因子低下→出血傾向 ・アンモニア処理低下→肝性脳症 ・ビリルビン処理低下→黄疸 ・ホルモン分解低下→女性化乳房・クモ状血管腫
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 代謝 | 糖(グリコーゲンの合成・分解)・脂質・蛋白の代謝 |
| 合成 | アルブミン、血液凝固因子(プロトロンビンなど)の合成 |
| 解毒 | アンモニアを尿素に変える、薬物・アルコール・ホルモンの分解 |
| 胆汁 | 胆汁の生成(貯蔵は胆嚢) |
| 貯蔵 | グリコーゲン、脂溶性ビタミン、鉄の貯蔵 |
参考: 人体の構造と機能 肝臓の機能
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について