第107回 看護師国家試験 午前 問1 解説
📝 問題
平均寿命で正しいのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 平均寿命とは0歳の平均余命のことである。
平均寿命は、その年の年齢別死亡率が今後も変わらないと仮定して作られる生命表のうえで、0歳時点での平均余命として定義される。 つまり「いま生まれた0歳児が、あと何年生きられると期待できるか」を示す指標である。
特定年齢の余命でも、死亡者の平均年齢でもない。 「平均寿命=0歳の平均余命」という定義をそのまま覚える。
- 1
0歳の平均余命である。正解
平均寿命は生命表上の0歳の平均余命である。
- 2
20歳の平均余命である。不正解
20歳の平均余命は、20歳の人がその後生きられると期待される年数であり、平均寿命ではない。
- 3
60歳の平均余命である。不正解
60歳の平均余命も特定年齢の余命であり、平均寿命の定義に該当しない。
- 4
死亡者の平均年齢である。不正解
死亡者の平均年齢は実際に死亡した人の年齢の平均であり、生命表に基づく平均寿命とは異なる概念である。
📚 混同しやすいので注意
生命表は、その年の年齢別死亡率がそのまま続くと仮定して、各年齢の人があと何年生きられるかを計算した表である。簡易生命表は毎年、完全生命表は国勢調査の年(5年ごと)に厚生労働省が作成する。
- 平均余命=ある年齢の人が、その後生きられると期待される平均年数。
- 平均寿命=0歳の平均余命。日本は世界有数の長寿国で、女性のほうが男性より長い。
- 健康寿命=健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間。平均寿命との差が「不健康な期間」を表す。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 平均寿命 | 生命表上の0歳の平均余命 |
| 平均余命 | ある年齢の人が今後生きられると期待される平均年数 |
| 健康寿命 | 日常生活に制限のない期間 |
| 死亡者の平均年齢 | 実際に死亡した人の年齢の平均(生命表とは無関係) |
参考: 厚生労働省「簡易生命表」「完全生命表」
出典:「第107回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について