第106回 看護師国家試験 午後 問82 解説
📝 問題
手段的日常生活動作〈IADL〉はどれか。2つ選べ。
✅ 正解
2・5
💡 解説
✅ 手段的日常生活動作にあたるのは、洗濯と買い物である。
日常生活動作〈ADL〉は、食事・入浴・更衣・排泄・移動といった、自分の体に対する基本の動作である。 手段的日常生活動作〈IADL〉は、買い物・食事の準備・洗濯・掃除・電話・交通機関の利用・服薬管理・金銭管理のように、暮らしを回すための複雑な動作をいう。
洗濯と買い物は、この手段的日常生活動作にあたる。道具を使ったり判断したりする分だけ難しいため、手段的日常生活動作のほうが先に低下する。高齢者の生活の変化に早く気づく手がかりになる。
- 1
食事不正解
食事を口に運んで食べる動作は、身の回りの基本にあたる日常生活動作である。
- 2
洗濯正解
洗濯は洗剤の量や干す場所を判断しながら行う家事で、手段的日常生活動作にあたる。
- 3
入浴不正解
入浴は自分の体を洗って清潔を保つ動作で、日常生活動作に含まれる。
- 4
更衣不正解
更衣は服を着替える動作で、日常生活動作に含まれる。
- 5
買い物正解
買い物は、必要な物を選び、店まで移動し、金銭をやりとりする活動で、手段的日常生活動作の代表である。
📚 国試でよく狙われるところ
日常生活動作と手段的日常生活動作は、どちらに入るかを入れ替えて問われる。「自分の体に向かう動作か、暮らしに向かう活動か」で分けると迷わない。
- 日常生活動作の評価にはBarthel〈バーセル〉インデックス、手段的日常生活動作の評価にはLawton〈ロートン〉の尺度や老研式活動能力指標が使われる。
- 認知症や体力の低下が始まると、服薬管理や金銭管理といった手段的日常生活動作からつまずくことが多い。生活の様子を聞き取るときの目のつけどころになる。
参考: 老年看護学(ADL・IADLの評価)
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について