第106回 看護師国家試験 午後 問67 解説
📝 問題
健康に影響を及ぼす生活環境とそれを規定している法律の組合せで正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 飲食店の衛生を規定しているのは食品衛生法である。
食品衛生法は、食品と添加物、器具・容器包装の安全を守るための法律である。飲食店の営業許可も、店の衛生管理の基準も、食中毒が起きたときの調査もこの法律にもとづく。
他の4つは組合せがずれている。 上水道の水質基準は水道法、家庭から出るごみの処理は廃棄物処理法が定めている。 学校の環境衛生基準は学校保健安全法、住宅の建築材料に含まれる化学物質の規制は建築基準法が担う。
シックハウス症候群とは
建材や家具から出るホルムアルデヒドなどの化学物質で、頭痛・めまい・目やのどの刺激が起こること。建築基準法で使える建材と換気設備が決められている。
- 1
上水道 ── 水質汚濁防止法不正解
上水道の水質基準を定めているのは水道法である。水質汚濁防止法は、工場や事業場の排水から川や海などの公共用水域を守る法律。
- 2
飲食店 ── 食品衛生法正解
飲食店の営業許可と衛生管理の基準は食品衛生法が定めている。
- 3
家庭ごみ ── 悪臭防止法不正解
家庭から出るごみは一般廃棄物として廃棄物処理法が扱い、処理の責任は市町村にある。悪臭防止法は工場や事業場から出るにおいを規制する法律。
- 4
学校環境 ── 教育基本法不正解
学校の環境衛生基準や健康診断は学校保健安全法が定めている。教育基本法は教育の理念と基本方針を示す法律。
- 5
住宅用の建築材料 ── 環境基本法不正解
住宅の建築材料に含まれる化学物質は、シックハウス症候群を防ぐために建築基準法で規制されている。環境基本法は環境保全の基本理念と環境基準の枠組みを示す法律。
📚 混同しやすいので注意
生活環境と法律は組合せを入れ替えて問われる。法律名だけでなく、そこに書かれた具体的な基準まで一緒に覚えよう。
- 水道法にもとづき、蛇口から出る水の遊離残留塩素は0.1mg/L以上に保つと定められている
- 食品衛生法では、食中毒と診断した医師は24時間以内に最寄りの保健所長へ届け出る
- 学校保健安全法は、環境衛生基準のほか、感染症にかかった児童生徒の出席停止や臨時休業も定めている
参考: 食品衛生法および同施行規則/公衆衛生・衛生行政の標準的な教科書
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について