第106回 看護師国家試験 午前 問68 解説
📝 問題
在宅で訪問看護師が行う要介護者の入浴に関する援助で適切なのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 入浴の前後に水分摂取を促す。
入浴中は発汗と血管の拡張で体から水分が失われ、血液が濃くなって脱水に傾く。 高齢者はもともと体内の水分が少なく、のどの渇きも感じにくいので、入浴の前後に水分をとってもらう。
残る3つには、それぞれ危険がある。 入浴の直前に換気をすると浴室が冷え、急な血圧の変動(ヒートショック)を招く。換気は入浴の前に済ませ、脱衣室と浴室をあらかじめ温めておく。 入浴中は目を離さず、入浴前の観察も看護師が自分で行う。
- 1
入浴前後に水分摂取を促す。正解
入浴で失われる水分を補い、脱水と血液の濃縮を防ぐ。
- 2
浴室の換気は入浴直前に行う。不正解
換気は入浴の前に済ませておく。直前に行うと浴室が冷え、血圧の急な変動につながる。
- 3
浴槽に入っている間に更衣の準備をする。不正解
浴槽内では溺れる危険があり、目を離さない。更衣の準備は入浴の前に整えておく。
- 4
入浴前の身体状態の観察を家族に依頼する。不正解
入浴前の体温・血圧・全身状態の観察は、入浴してよいかを判断するために看護師が行う。
📚 国試でよく狙われるところ
在宅の入浴は、湯温・タイミング・室温という3つの条件が問われる。体への負担が小さくなる向きで覚えよう。
- 湯温はぬるめにする。熱い湯は血圧を上げ、心臓の負担になる。
- 食事の直後や飲酒後の入浴は避け、体調のすぐれないときは清拭に切り替える。
- 脱衣室・浴室と居室の温度差を小さくすることが、ヒートショックの予防になる。
参考: 在宅看護論における入浴介助の基本
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について