第106回 看護師国家試験 午前 問23 解説

⭐ 必修基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

成人患者の気管内の一時的吸引における吸引圧で正しいのはどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 成人の気管内の一時的吸引は、-100〜-150mmHgの吸引圧で行う。

気管内吸引の圧は、成人で-100〜-150mmHg(20kPa以下)とする。必要な最小限の圧で行うのが原則である。 強すぎると気道の粘膜が吸い付いて傷つき、出血する。肺の中の空気まで引き出すので低酸素も起こる。 弱すぎれば痰が引けず、吸引を繰り返すことになってかえって負担が増える。

他の3つはいずれも強すぎる圧で、粘膜の損傷と低酸素の危険が大きくなる。

  • 1

    -100〜-150mmHg正解

    痰を引くことができて、なおかつ粘膜を傷つけにくい圧の範囲である。

  • 2

    -200〜-250mmHg不正解

    強すぎる。この圧では気道の粘膜が吸い付いて傷つき、出血の原因になる。

  • 3

    -300〜-350mmHg不正解

    強すぎる。粘膜の損傷に加え、肺の中の空気まで引き出して低酸素を招く。

  • 4

    -400〜-450mmHg不正解

    最も強く、気道の損傷と低酸素の危険が大きい。吸引圧は必要な最小限にとどめる。

📚 国試でよく狙われるところ

吸引は「1回何秒か」「どう操作するか」「どこまで清潔にするか」が圧とセットで問われる。短く・引き抜きながら・無菌操作の3つを並べ、前後の観察まで含めて覚えよう。

  • 1回の吸引は10〜15秒以内。続けて行うときは酸素化が戻るのを待つ
  • カテーテルを入れるあいだは陰圧をかけず、引き抜きながら吸引する
  • 気管内の吸引は無菌操作で行い、口腔・鼻腔用のカテーテルとは分ける
  • 前後にSpO2・呼吸音・痰の性状を確かめる

参考: 日本呼吸療法医学会 気管吸引ガイドライン/系統看護学講座 基礎看護技術

出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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