第106回 看護師国家試験 午前 問19 解説
📝 問題
足浴の効果で最も期待されるのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 足浴には睡眠を促す効果が最も期待できる。
足を温めると足の血管が広がって血流が増え、体の中心にたまった熱が手足から逃げていく。深部体温が下がるこの流れは、人が眠りに入るときに体で起きていることと同じで、入眠を助ける。 就寝前の足浴は、気持ちが落ち着く効果とあわせて睡眠の促進につながる。
他の3つは足浴に期待する効果ではない。温めれば皮膚温は上がり、筋の緊張はゆるむ。食欲を直接高めるのは、においや味など食事そのものの刺激である。
深部体温とは
体の内部(脳や内臓)の温度。皮膚の温度と違って1日のリズムで動き、夜に下がると眠気が起こる。
- 1
食欲増進不正解
食欲を直接高めるのは食事のにおいや味の刺激で、足浴の主な効果ではない。気分が落ち着いて結果的に食が進むことはある。
- 2
睡眠の促進正解
足を温めると血管が広がって熱が逃げ、深部体温が下がる。この変化が眠りへの入り口になる。
- 3
筋緊張の亢進不正解
逆。温めると血流が増えて筋の緊張はゆるむ。緊張が高まるのは体が冷えたときである。
- 4
皮膚温の低下不正解
逆。温かい湯につけるので皮膚温は上がる。下がるのは体の内部の温度のほうである。
📚 ここも一緒におさえておこう
足浴は「何のために行うか」を問われる。温めて血流が増えることを中心に、清潔と観察の場にもなる点まで押さえよう。
- 血流が増えて足の冷えがやわらぐ
- 足を清潔に保ち、皮膚や爪を観察する機会になる
- 全身浴より体への負担が小さく、臥床のままでも行える
参考: 系統看護学講座 基礎看護技術
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について