第106回 看護師国家試験 午前 問16 解説
📝 問題
目的とする効果が安定して発現するまでに最も時間がかかる薬はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 抗うつ薬は、目的とする効果が安定して現れるまでに最も時間がかかる。
抗うつ薬は飲み始めてすぐには効かない。気分の改善が現れるのは1〜2週間たってからで、効いているかどうかを判定するには4〜6週間を見る。 効果より先に口の渇きや眠気などの副作用が出ることがあり、「効かない」と自己判断して中断されやすい。時間がかかる薬であることを、飲み始めるときに伝えておく。
他の3つはもっと早く効く。睡眠薬と鎮痛薬は服用から30分〜1時間で効き始め、抗血栓薬もワルファリンなど効果の安定に数日を要するものがある。
- 1
睡眠薬不正解
服用から30分〜1時間で効き始める。効果が出るまで待つ薬ではなく、眠る直前に飲む薬である。
- 2
鎮痛薬不正解
痛いときに飲んで速やかに効くことを目的とする薬で、内服なら30分前後で効果が現れる。
- 3
抗うつ薬正解
効果が現れるまでに1〜2週間、判定には4〜6週間かかる。脳の神経の伝わり方が少しずつ変わって初めて効くためである。
- 4
抗血栓薬不正解
血液を固まりにくくする薬で、ワルファリンのように効果が安定するまで数日を要するものもあるが、週単位を要する抗うつ薬よりは早い。
📚 ここも一緒におさえておこう
薬は「効き始めるまでにどれくらいかかるか」を種類とセットで問われる。すぐ効く薬と、毎日続けて初めて効く薬に分けて覚えよう。 抗うつ薬は効果が出るまでの間が服薬中断の山場になる。見通しを最初に説明し、つらい症状は自分で止めずに相談するよう伝える。
参考: 系統看護学講座 疾病のなりたちと回復の促進 薬理学/日本うつ病学会 うつ病治療ガイドライン
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について