第105回 看護師国家試験 午後 問38 解説
📝 問題
ベッド上での排便の介助時に使用した手袋を手から取り外すタイミングで適切なのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 手袋は、肛門周囲の便を拭き取った時点で外す。
手袋は汚れた作業が終わった時点で外す。 便に触れた手袋のまま寝衣を直したりカーテンに触れたりすると、そこから次の人へ病原体が運ばれる(交差感染)。
排便の介助では、肛門周囲の便を拭き取った時点が汚れた作業の区切りである。ここで手袋を外して手指衛生を行い、寝衣を整える清潔な作業に移る。
外すときは汚れた面が内側になるように裏返す。手袋には目に見えない小さな穴があることがあり、外したあとの手洗いや手指消毒は欠かせない。
- 1
肛門周囲の便を拭き取った後正解
便を拭き取った時点が汚れた作業の終わりで、ここで手袋を外して手指衛生を行う。
- 2
排便後の患者の寝衣を整えた後不正解
寝衣を整えるのは清潔な作業である。汚れた手袋のまま行うと、寝衣に病原体が移る。
- 3
ベッド周囲のカーテンを開けた後不正解
カーテンは多くの人が触れる場所で、汚れた手袋で触れると病原体が広がる。
- 4
使用した物品を汚物処理室で片づけた後不正解
汚物処理室まで手袋をつけたままだと、その道すじのドアノブや床にも触れることになる。物品はワゴンなどで運び、手袋は病室で外す。
📚 国試でよく狙われるところ
手袋は「いつ着けるか」より「いつ外すか」が問われる。汚れた作業と清潔な作業の境目で外す、と覚えよう。
- 手袋は1つの処置・1人の患者ごとに交換する。同じ患者でも、汚れた部位から清潔な部位へ移るときは替える
- 手指衛生の5つのタイミングは、患者に触れる前・清潔操作の前・体液に触れたあと・患者に触れたあと・患者の周りの物に触れたあと
- 個人防護具を外す順は、いちばん汚れている手袋から。マスクは最後に外す
参考: WHO 医療における手指衛生ガイドライン/系統看護学講座 基礎看護技術
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について