第105回 看護師国家試験 午前 問77 解説

一般母性看護学✔ 監修済み

📝 問題

萎縮性腟炎に伴う状態について正しいのはどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 萎縮性腟炎では腟粘膜が薄く乾いた状態になり、性交痛が起こる。

閉経後は卵巣からのエストロゲンが減り、腟の粘膜が薄く乾いた状態になる。これが萎縮性腟炎で、うるおいが失われて摩擦の刺激をそのまま受けるため、性交痛や灼熱感、少量の出血が起こる。

残る肢は、向きが逆のものと、色そのものが違うものに分かれる。腟壁は肥厚ではなく菲薄化する。エストロゲンが減ると腟の細胞にグリコーゲンがたまらなくなり、乳酸をつくるデーデルライン桿菌が育たない。腟内が酸性に保たれなくなって腟の自浄作用は低下し、細菌が増えて黄色や褐色の帯下がみられる。

腟の自浄作用とは

腟の中を酸性に保ち、外から入った細菌が増えないようにするしくみ。エストロゲンが十分にあるときに働く。

  • 1

    性交痛正解

    エストロゲンの低下で腟粘膜が薄くなり、分泌物も減って乾燥する。摩擦の刺激が直接伝わるため性交痛が起こる。

  • 2

    白色の帯下不正解

    白色で酒粕のようにぼろぼろした帯下は腟カンジダ症の所見である。萎縮性腟炎では黄色や褐色の、血液が混じった帯下がみられる。

  • 3

    腟壁の肥厚化不正解

    逆。腟壁は薄くなる。エストロゲンが粘膜を厚く保っているため、閉経後はしわが減って平らになり、傷つきやすくなる。

  • 4

    腟の自浄作用の亢進不正解

    逆。腟の自浄作用は低下する。腟内を酸性に保つ乳酸がつくられなくなり、細菌が増えやすくなる。

  • 5

    エストロゲン分泌の増加不正解

    逆。エストロゲンの分泌が減ることが萎縮性腟炎の原因である。閉経後だけでなく、産褥期や卵巣を摘出したあとにも起こる。

📚 混同しやすいので注意

帯下は、色と性状から原因を当てさせる形で問われる。色・におい・かゆみの3つを組にして覚えよう。

  • 腟カンジダ症=白色で酒粕状。強いかゆみを伴う
  • 腟トリコモナス症=黄緑色で泡状。強いにおいがある
  • 細菌性腟症=灰白色でさらさら。魚のような生ぐさいにおい
  • 萎縮性腟炎=黄色〜褐色。血液が混じることがある

参考: 母性看護学(女性のライフサイクルと健康)

出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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