第105回 看護師国家試験 午前 問58 解説
📝 問題
地域精神保健活動における二次予防はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 健康診断でうつ傾向があると判定された人に面接を行うことが、二次予防にあたる。
予防活動は、発病する前・発病を見つける段階・発病したあとの3つに分けられる。 一次予防は発病そのものを防ぐ健康増進、二次予防は早期発見と早期治療、三次予防は再発の防止と社会復帰である。
健康診断でうつ傾向があると判定された人への面接は、まだ受診していない人を見つけて治療につなげる働きかけで、二次予防にあたる。
他の3つは段階が違う。住民向けのストレスマネジメントの講演会はまだ発病していない人が対象で一次予防、作業療法と再燃予防の教育はすでに発病した人の社会復帰と再発防止なので三次予防である。
- 1
精神科病院で統合失調症患者に作業療法を行う。不正解
作業療法は、すでに発病した人が生活や仕事の力を取り戻すための活動で、三次予防にあたる。
- 2
精神疾患患者に再燃を予防するための教育を行う。不正解
再燃を予防する教育は、治療を続けている人が再発せずに暮らし続けるための働きかけで、三次予防にあたる。
- 3
地域の住民を対象にストレスマネジメントの講演会を行う。不正解
住民向けのストレスマネジメントの講演会は、まだ発病していない人を対象にした健康増進で、一次予防にあたる。
- 4
会社の健康診断でうつ傾向があると判定された人に面接を行う。正解
健康診断で見つかった段階の人に面接し、受診と治療につなげる働きかけで、早期発見・早期治療の二次予防にあたる。
📚 混同しやすいので注意
予防の段階は、具体的な活動を並べて何次予防かを選ばせる形で問われる。「防ぐ・見つける・戻す」の3語で分けよう。
| 段階 | ねらい | 活動の例 |
|---|---|---|
| ①一次予防 | 発病そのものを防ぐ | 住民への普及啓発、ストレスマネジメント教室、職場の環境改善 |
| ②二次予防 | 早く見つけて早く治す | 健康診断やストレスチェックのあとの面接、相談窓口、受診の勧め |
| ③三次予防 | 再発を防ぎ、暮らしへ戻す | 作業療法、生活技能訓練、デイケア、就労支援、再燃予防の教育 |
参考: 系統看護学講座 精神看護学/系統看護学講座 公衆衛生
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について