第105回 看護師国家試験 午前 問29 解説
📝 問題
膵臓から分泌されるのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 膵臓から分泌されるのはソマトスタチンである。
膵臓の中にはランゲルハンス島という細胞の集まりが散らばっていて、血糖を調節するホルモンを血液中へ出している。3種類の細胞が、それぞれ別のホルモンを出す。 ・α細胞=グルカゴン(血糖を上げる) ・β細胞=インスリン(血糖を下げる) ・δ細胞=ソマトスタチン(インスリンとグルカゴンの分泌を抑える)
ソマトスタチンは視床下部や消化管からも出るが、膵臓から分泌されるホルモンの1つである。
膵臓にはもう1つ、消化酵素を含む膵液を十二指腸へ送る働きがある。ホルモンを血液へ出す内分泌と、消化液を管へ出す外分泌の両方をもつ臓器である。
- 1
ガストリン不正解
ガストリンは胃の幽門前庭部から出るホルモンで、胃酸の分泌を促す。
- 2
カルシトニン不正解
カルシトニンは甲状腺の傍濾胞細胞から出るホルモンで、血中のカルシウムを下げる。
- 3
アルドステロン不正解
アルドステロンは副腎皮質から出るホルモンで、腎臓でナトリウムを再吸収させ、カリウムを尿へ捨てさせる。
- 4
ソマトスタチン正解
ソマトスタチンは膵臓のランゲルハンス島δ細胞から出て、インスリンとグルカゴンの分泌を抑える。
📚 国試でよく狙われるところ
ホルモンは、名前と出どころの臓器を入れ替えて問われる。臓器ごとに束ねて覚えると取り違えにくい。 血中のカルシウムを下げるのが甲状腺のカルシトニン、上げるのが副甲状腺のパラトルモンで、向きが逆になる。
| 分泌される場所 | 主なホルモン |
|---|---|
| 膵臓(ランゲルハンス島) | インスリン、グルカゴン、ソマトスタチン |
| 胃(幽門前庭部) | ガストリン |
| 甲状腺 | 甲状腺ホルモン、カルシトニン |
| 副甲状腺 | パラトルモン |
| 副腎皮質 | アルドステロン、コルチゾール |
参考: 標準的な解剖生理学(内分泌腺とホルモン)
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について