第105回 看護師国家試験 午前 問25 解説
📝 問題
災害による心理的ストレスが身体反応として最も強く現れる時期はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 災害による心理的ストレスが身体反応として最も強く現れるのは発災後3〜7日である。
災害を受けた人のストレスは、時間とともに現れ方が移っていく。 はじめに出るのは体の反応で、動悸・息苦しさ・不眠・食欲不振・頭痛・下痢などが起こる。危険に身構えた状態が続くために起こるもので、発災後3〜7日ごろに最も強く現れる。
その後は、不安・いらだち・気分の落ち込みといった感情の反応や、集中できない・飲酒が増えるといった行動の変化が前に出てくる。時間がたつほど反応は和らぐが、心的外傷後ストレス障害(PTSD)のように長く続くものもある。
これらの多くは異常な出来事に対する正常な反応である。まず安心して休める環境を整えることが支援の基本になる。
心的外傷後ストレス障害とは
命に関わるような体験のあと、その場面が突然よみがえる、思い出す状況を避ける、眠れないといった症状が続く状態。
- 1
発災後3〜7日正解
発災直後から数日は危険に身構えた状態が続き、動悸・不眠・食欲不振などの体の反応が最も強く出る。
- 2
発災後2週〜1か月不正解
避難生活の疲れがたまり、不安・いらだち・気分の落ち込みといった感情の反応が目立ってくる時期である。
- 3
発災後半年〜3年不正解
身体反応の山は過ぎ、支援が減って生活再建の厳しさが見えてくる時期。落胆や飲酒の増加が問題になる。
- 4
発災後4年目以降不正解
多くの人が生活を立て直していく時期。症状が長く続く人には、心的外傷後ストレス障害を含めた長期の支援が要る。
📚 ここも一緒におさえておこう
災害時のこころのケアは、時期ごとに何をするかで問われる。急性期は治療ではなく生活を整えることが中心、と覚えよう。
- 急性期の支援は、安全・安心・安眠を確保することから始める。体験を無理に語らせない
- 不眠や動悸などが1か月以上続いて生活に支障が出るときは、専門的な治療につなぐ
- 支援者自身も燃え尽きを起こしやすい。活動時間を区切り、交代で休む
参考: 標準的な災害看護学(災害時のストレス反応と時期別の支援)
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について