第105回 看護師国家試験 午前 問11 解説
📝 問題
内分泌器官はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 内分泌器官にあたるのは甲状腺である。
内分泌器官は、作ったホルモンを導管を通さずに直接血液へ送り出す器官をいう。甲状腺はその代表で、甲状腺ホルモンを血液中に出して全身の代謝を高める。
これに対して乳腺・涙腺・唾液腺は、導管を通して体の表面や口の中へ分泌液を出す外分泌腺である。
- 1
乳腺不正解
乳管を通して乳汁を出す外分泌腺である。分泌を促すプロラクチンのほうが、下垂体から血液へ出るホルモンにあたる。
- 2
涙腺不正解
涙を眼の表面へ出す外分泌腺で、角膜を潤して守る。
- 3
甲状腺正解
導管をもたず、甲状腺ホルモンを直接血液へ分泌する内分泌器官である。
- 4
唾液腺不正解
耳下腺・顎下腺・舌下腺があり、導管を通して口の中へ唾液を出す外分泌腺である。
📚 国試でよく狙われるところ
内分泌器官は、器官の名前と出すホルモンを入れ替えて問われる。場所とホルモンと働きを3つ1組で覚えよう。
| 器官 | 主なホルモン | 主な働き |
|---|---|---|
| 下垂体前葉 | 成長ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン | 成長の促進、ほかの内分泌腺の調節 |
| 下垂体後葉 | 抗利尿ホルモン、オキシトシン | 腎臓での水の再吸収、子宮収縮と射乳 |
| 甲状腺 | 甲状腺ホルモン(T3・T4)、カルシトニン | 代謝を高める、血中カルシウムを下げる |
| 副甲状腺 | パラソルモン | 血中カルシウムを上げる |
| 副腎皮質 | コルチゾール、アルドステロン | 血糖の維持、ナトリウムの再吸収 |
| 副腎髄質 | アドレナリン、ノルアドレナリン | 心拍数と血圧の上昇 |
| 膵臓のランゲルハンス島 | インスリン、グルカゴン | 血糖を下げる、血糖を上げる |
参考: 標準的な解剖生理学(内分泌系)
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について