第105回 看護師国家試験 午前 問108 解説
📝 問題
次の文を読み106〜108の問いに答えよ。Aさん(20歳、女性、大学生)は、最近、同じ大学に所属するパートナー(21歳、男性)との性交後に白色帯下が増えた。外陰部に腫瘤はみられず搔痒感や痛みはないが、時々、下腹部に痛みがあった。Aさんは性感染症〈STD〉を疑い、1人で産婦人科クリニックを受診した。診察時の体温36.8℃、脈拍62/分であった。Aさんは医師から「パートナーにも感染の可能性があるので性交渉をしないように」と説明を受けた。Aさんは看護師に「パートナーとはいつから性交渉をしてもよいですか」と相談した。 性交渉を再開する時期の説明で正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 性交渉を再開してよいのは、Aさんとパートナーの両方で治癒が確認された後である。
治療が終わったかどうかは、症状が消えたことや薬を飲み終えたことでは決められない。検査で治癒を確認するまで、菌が残っている可能性がある。
確認が要るのは2人ともである。どちらか一方に菌が残っていれば、性交渉を再開したところからうつし合いが始まる。
薬を飲み終えた時点、症状が消えた時点、パートナーが検査を受けただけの時点は、いずれも治ったことの確認になっていない。
- 1
処方された内服薬をAさんが飲み終えた後不正解
薬を飲み終えても菌が残っていることがある。飲み終えたことは治癒の確認にならない。
- 2
Aさんの性感染症〈STD〉の症状がなくなった後不正解
性器クラミジア感染症はもともと症状が乏しい。症状の有無では、治ったかどうかを判断できない。
- 3
パートナーが性感染症〈STD〉の検査を受けた後不正解
検査を受けただけでは、結果もこれからで治療も済んでいない。パートナーの治療が終わり、治癒が確認されて初めて再開できる。
- 4
Aさんとパートナーの性感染症〈STD〉の治癒が確認された後正解
2人そろって治癒が確認された時点で、うつし合いの心配がなくなる。それまでは性交渉を控える。
📚 国試でよく狙われるところ
性感染症は「いつが治療の終わりか」が問われる。症状が消えた時点でも薬を飲み終えた時点でもなく、検査で治癒を確認した時点が終わりだと覚えよう。 治療の直後は死んだ菌の遺伝子が残って誤った結果が出るため、確認の検査は期間をおいてから行う。
参考: 日本性感染症学会 性感染症 診断・治療ガイドライン
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について