第104回 看護師国家試験 午後 問41 解説
📝 問題
仰臥位の患者の良肢位について正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 仰臥位の良肢位では、足関節は底屈も背屈もしない0度に保つ。
良肢位とは、関節が動かなくなってしまっても日常生活の動作にいちばん困らない角度のことである。 寝たきりが続くと関節が固まる拘縮が起こるため、あらかじめこの角度を保っておく。
足関節の良肢位は、底屈も背屈もしない0度(中間位)である。掛け物の重みなどで足先が伸びたまま固まると尖足になり、かかとが床につかず立つことも歩くこともできなくなる。フットボードやクッションで足底を支えて防ぐ。
他の選択肢は角度が違う。肩関節は大きく外転させず体の脇からやや開いた位置に、肘関節は直角に曲げた位置に、膝関節はわずかに曲げた位置に保つ。
尖足とは
足首が伸びたまま固まり、つま先が下を向いた状態。かかとが床につかず、立つことも歩くことも難しくなる。
- 1
肩関節外転90度不正解
肩関節の良肢位は外転10〜30度ほどで、90度まで開くと肩や腕に負担がかかる。
- 2
肘関節屈曲0度不正解
逆。肘関節は90度に曲げた位置が良肢位で、伸ばしきった0度では食事や洗面ができない。
- 3
膝関節屈曲90度不正解
膝関節の良肢位は10度ほどの軽い屈曲で、90度も曲がって固まると立つことも歩くこともできない。
- 4
足関節底屈0度正解
足関節は底屈も背屈もしない0度が良肢位で、尖足を防ぐために足底を支える。
📚 ここも一緒におさえておこう
良肢位は「関節が固まっても困らない角度」で、拘縮を防ぐ看護とセットで問われる。角度を保つだけでは足りない点を押さえておこう。
- 拘縮は動かさない期間が長いほど進む。関節可動域訓練を毎日行い、痛みのない範囲でゆっくり動かす。
- 体位変換は同じ姿勢が続かないようにするもので、褥瘡の予防と拘縮の予防を兼ねる。
- 安楽な体位は「いま苦痛がいちばん少ない姿勢」で、良肢位とは目的が違う。呼吸が苦しいときの起座位などがこれにあたる。
参考: 系統看護学講座 基礎看護学(活動と休息)
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について