第104回 看護師国家試験 午後 問33 解説
📝 問題
心電図でT波の上昇の原因となるのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 心電図でT波が高くとがるのは、高カリウム血症でみられる。
T波は、心室が興奮からさめる(再分極)ときに出る波である。 血液中のカリウムが増えると再分極が速まり、T波が細く高くとがったテント状T波になる。これが高カリウム血症で最も早く現れる心電図の変化である。
そのまま進むとP波が平たくなり、QRS幅が広がって、心室細動や心停止に至る。透析中の人や腎不全の人で起こりやすい。
他の選択肢は、別の変化として現れる。カリウムが減るとT波は平たくなってU波が出て、カルシウムは増えるとQT時間が短く、減ると長くなる。
U波とは
T波のすぐ後ろに現れる小さな波。ふだんは目立たないが、カリウムが低いとはっきり見えてくる。
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高カリウム血症正解
カリウムが増えると再分極が速まり、T波が高くとがったテント状T波になる。
- 2
低カリウム血症不正解
逆。カリウムが減るとT波は平たくなり、続いてU波が現れる。
- 3
高カルシウム血症不正解
カルシウムが増えると変化するのはQT時間で、正常より短くなる。
- 4
低カルシウム血症不正解
カルシウムが減るとQT時間が長くなり、テタニーを伴うことがある。
📚 混同しやすいので注意
カリウムとカルシウムは、高いときと低いときで心電図の変化を入れ替えて問われる。「カリウムはT波、カルシウムはQT時間」と対にして覚えよう。
- 高カリウム血症=テント状T波。さらに進むとP波が消え、QRS幅が広がって心停止に至る。
- 低カリウム血症=T波の平低化とU波の出現。ジギタリス中毒を起こしやすくなる。
- カルシウムはQT時間を動かす。高いと短縮し、低いと延長する。
参考: 系統看護学講座 成人看護学(循環器)
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について