第104回 看護師国家試験 午後 問3 解説

⭐ 必修健康支援と社会保障制度✔ 監修済み

📝 問題

食中毒の原因となるのはどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 食中毒の原因になるのはサルモネラである。

細菌による食中毒は、腸の中で菌が増えて症状が出る感染型と、食品の中でつくられた毒素で症状が出る毒素型に分かれる。 サルモネラは感染型の代表で、発熱をともなう腹痛と下痢を起こす。

残りの3つは食中毒の原因にならない。 セラチアとカンジダは抵抗力の落ちた人にみられる日和見感染の原因、クラミジアは性感染症や肺炎を起こす病原体である。

日和見感染とは

ふだんは病気を起こさない弱い菌が、体力や免疫の力が落ちた人に感染して発症すること。

  • 1

    セラチア不正解

    セラチアは水回りにいる菌で、体力の落ちた人に肺炎や敗血症を起こす。輸液や器材の汚染による院内感染で問題になる。

  • 2

    カンジダ不正解

    カンジダは口の中や皮膚にふだんからいる真菌で、抵抗力が落ちたときに口腔カンジダ症などを起こす。

  • 3

    サルモネラ正解

    感染型食中毒の代表。鶏卵や鶏肉が原因になりやすく、中心温度75℃で1分以上の加熱で防ぐ。

  • 4

    クラミジア不正解

    クラミジアは性感染症の病原体で、尿道炎や子宮頸管炎、母子感染による新生児の結膜炎・肺炎を起こす。

📚 混同しやすいので注意

細菌性食中毒は、感染型か毒素型かで加熱の効き目が変わる。菌の名前・原因食品・加熱で防げるかどうかを3つ1組で覚えよう。

主な細菌性食中毒
菌型主な原因食品と特徴
サルモネラ感染型鶏卵・鶏肉。発熱をともなう下痢
カンピロバクター感染型鶏肉・生レバー。回復期にギラン・バレー症候群を起こすことがある
腸炎ビブリオ感染型生の魚介類。真水と加熱に弱い
黄色ブドウ球菌毒素型おにぎり・弁当。毒素は加熱しても壊れない
ボツリヌス菌毒素型真空パック食品・びん詰。1歳未満にはちみつを与えないのは乳児ボツリヌス症を防ぐため

参考: 厚生労働省「食中毒統計調査」/系統看護学講座 微生物学

出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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