第104回 看護師国家試験 午後 問22 解説
📝 問題
成人の鼻孔から噴門までの長さで適切なのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 成人の鼻孔から噴門までの長さは45〜55cmである。
経鼻胃管は、鼻の穴から咽頭・食道を通して胃へ入れる。成人ではこの距離が45〜55cmで、挿入する長さもこれを目安にする。噴門を越えたところで先端が胃の中に入る。
短すぎると先端が食道に残り、逆流や誤嚥を起こす。長すぎると管が胃の中でとぐろを巻く。 入れ終わったら胃の内容が引けるかを確かめ、確実な位置の確認にはX線を用いる。
噴門とは
食道から胃へ入る入り口。反対に、胃から十二指腸へ出ていく出口を幽門という。
- 1
5〜15 cm不正解
鼻から喉の奥あたりまでの長さで、食道にも届かない。
- 2
25〜35 cm不正解
食道の途中までの長さである。ここで栄養剤を入れると逆流して気管に流れ込む危険がある。
- 3
45〜55 cm正解
鼻孔から咽頭・食道を経て、胃の入口である噴門まで届く長さである。
- 4
65〜75 cm不正解
胃を大きく越える長さで、管が胃の中で折り重なったり、幽門を越えて十二指腸に入ったりする。
📚 ここも一緒におさえておこう
経鼻胃管は、入れる前・入れる最中・注入するときの3つの場面に分けて問われる。場面ごとに気をつけることを覚えよう。
- 挿入する長さは体表で測る。鼻の先から耳たぶを経て剣状突起までたどった長さを使う
- 挿入中にむせる・声が出せない・息が苦しいときは気管に入った可能性があり、すぐ抜く
- 注入は上体を30〜45度起こして行い、終わってからも30分から1時間は起こしたままにする
参考: 系統看護学講座 基礎看護学 基礎看護技術/系統看護学講座 人体の構造と機能 解剖生理学
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について