第104回 看護師国家試験 午前 問7 解説
📝 問題
加齢によって衰えやすい機能はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 加齢で衰えやすいのは、新しいことを覚え込む記銘力である。
記銘力は、新しく見聞きしたことを覚え込む力。加齢でまず低下しやすく、人の名前や約束が思い出しにくくなるのはこのためである。 新しい情報をすばやく覚えて処理する力は、まとめて流動性知能とよばれる。
洞察力・判断力・統合力は、経験を重ねてつちかわれる結晶性知能に含まれ、年齢を重ねても保たれやすい。
結晶性知能とは
経験や学習で積み上げてきた知識・語彙・判断の力。新しいことを覚える流動性知能と対になる考え方。
- 1
記銘力正解
新しいことを覚え込む力で、加齢で最も早く低下しやすい。
- 2
洞察力不正解
洞察力は物事の本質を見抜く力。経験に支えられる結晶性知能として、高齢でも保たれやすい。
- 3
判断力不正解
判断力は状況に応じて選び取る力。これも結晶性知能にあたり、働きが保たれる。
- 4
統合力不正解
統合力はばらばらの情報をまとめて筋道を立てる力で、経験を重ねるほど働く面がある。
📚 国試でよく狙われるところ
高齢者の記憶は、種類ごとに落ちるものと残るものを分けて問われる。何が保たれるかを対にして覚えよう。
- 短期記憶(いま聞いた電話番号など)は加齢で低下しやすい。
- エピソード記憶(いつどこで何があったか)も思い出しにくくなる。
- 手続き記憶(自転車の乗り方など体で覚えた動き)や言葉の意味の記憶は、高齢でも保たれやすい。
参考: 系統看護学講座 老年看護学(加齢による心身の変化)
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について