第104回 看護師国家試験 午前 問2 解説
📝 問題
日本の平成22年(2010年)における傷病別にみた通院者率が男女ともに最も高いのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 平成22年(2010年)の通院者率は、男女とも高血圧症が最も高い。
通院者率は、傷病で通院している人が人口千人あたり何人いるかを表す割合で、国民生活基礎調査で調べられる。 出題時の平成22年(2010年)も、最新の2025年(令和7年)調査も、男女そろって第1位は高血圧症である。 高血圧症は自覚症状が乏しくても薬による治療が長く続くため、通院している人が多くなる。
残る3つも通院者の多い傷病だが、男女そろって1位になるのは高血圧症だけである。
有訴者率とは
病気やけがで自覚症状のある人が、人口千人あたり何人いるかを示す割合。通院しているかどうかは問わない。
- 1
腰痛症不正解
腰痛は、自覚症状をたずねる有訴者率で上位に立つ症状。令和7年(2025年)調査では男女とも1位で、出題時の平成22年(2010年)は男が1位、女は肩こりに次ぐ2位だった。通院者率では男女とも高血圧症に及ばない。
- 2
高血圧症正解
男女とも通院者率の第1位。生活習慣病として長く受診が続くことが背景にある。
- 3
歯の病気不正解
歯の病気は通院者率の上位に入る傷病だが、男女どちらでも1位にはならない。
- 4
眼の病気不正解
眼の病気は通院者率の上位に入る傷病で、令和7年(2025年)調査では女の第3位。出題時の平成22年(2010年)は男女とも上位3位に入っていない。どちらの年でも高血圧症は超えない。
📚 混同しやすいので注意
有訴者率と通院者率は、1位になる傷病を入れ替えて問われる。「症状を感じている=腰痛」「病院に通っている=高血圧症」と対にして覚えよう。
- 2025年(令和7年)の有訴者率は男女とも腰痛が1位。次に多いのは男が頻尿、女が肩こり。
- 同じ年の通院者率は男女とも高血圧症が1位。次に多いのは男が糖尿病、女が脂質異常症。
- 有訴者率も通院者率も、男より女のほうが高い。
参考: 厚生労働省「令和7年国民生活基礎調査の概況」
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について