第103回 看護師国家試験 午後 問9 解説
📝 問題
正常な胃液のpHはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 正常な胃液のpHは1〜2である。
胃液は、胃の粘膜にある壁細胞が出す塩酸を含むため、体の中でもっとも酸性が強い。正常なpHは1〜2である。 pHは7が中性で、数字が小さいほど酸性が強い。
この強い酸は、食べ物と一緒に入った細菌を殺し、蛋白質を分解する酵素のもとであるペプシノゲンを、働く形のペプシンに変える。 胃自身が溶けないのは、粘液が胃の粘膜をおおって守っているからである。
壁細胞とは
胃の粘膜にある細胞。胃酸(塩酸)を出すほか、ビタミンB12の吸収に必要な内因子もつくる。
- 1
pH 1〜2正解
壁細胞が出す塩酸によって、胃液はこの強い酸性に保たれている。
- 2
pH 4〜5不正解
pH 4〜5は弱い酸性である。胃酸を抑える薬を使っているときなど、胃液の酸性が弱まった状態にあたる。
- 3
pH 7〜8不正解
pH 7〜8は中性から弱いアルカリ性で、胃酸を中和する膵液がこのあたりの値をとる。
- 4
pH 10〜11不正解
pH 10〜11は強いアルカリ性である。体の中の消化液がここまでアルカリ性に傾くことはなく、もっともアルカリ性に近いのは膵液である。
📚 丸暗記より仕組みで覚えよう
消化液は、どこから出て何を分解するかを入れ替えて問われる。出る場所・酵素・分解するものを3つ1組で覚えよう。
| 消化液 | 出る場所 | 主な酵素と分解するもの |
|---|---|---|
| 唾液 | 唾液腺 | アミラーゼ=でんぷん |
| 胃液 | 胃の壁細胞・主細胞 | ペプシン=蛋白質 |
| 膵液 | 膵臓 | アミラーゼ=でんぷん、トリプシン=蛋白質、リパーゼ=脂肪 |
| 胆汁 | 肝臓でつくり胆囊で濃縮 | 酵素は含まない。脂肪を細かくして吸収を助ける |
参考: 系統看護学講座「人体の構造と機能」
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について